日々の充実感を高めるためには、一日の始め方が極めて重要だと、日本手帳マネージメント協会代表理事の高田晃氏は指摘する。同氏によれば、多くの人が「いきなりタスクに取りかかるのが効率的」と考えがちだが、それは誤りだという。高田氏は著書『とにかく早起き 自分を変える一番大事な習慣力』(明日香出版社)の中で、朝のルーティンを通じて一日の質と効率を最大限に高める方法を提案している。
一日をデザインする朝1時間のルーティン
モーニングルーティンと聞くと、歯磨きや入浴といった習慣を思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、高田氏が推奨するルーティンはそれだけではない。同氏は、早朝に夢の実現に向けた活動を行う「夢活」の時間をモーニングルーティンに組み込むことを勧めている。具体的には、「一日をデザインする時間」と「夢活の時間」をセットにすることが理想だという。
「一日をデザインする時間」とは、その日のゴール設定や重点タスクの洗い出し、スケジューリングなどを行うことで、一日の質を最大化するための時間を指す。これにより、ただ「こなすだけの毎日」という受動的な生き方から、自らの手で一日を作り上げる能動的な生き方へと変えることができる。
一方、「夢活の時間」は、将来の夢に向けた種まきの時間だ。毎日少しずつ取り組むことで、夢に着実に近づくことができる。高田氏は、これらをモーニングルーティンとして実践するために、朝1時間早く起きることを提案している。無理に朝4時に起きる必要はなく、普段7時起床の人なら6時起きにチャレンジする程度で十分だという。
計画を立てることで得られる5つのメリット
高田氏は、朝の時間に計画を立てることのメリットを以下のように挙げている。
- 一日の優先順位が明確になる:何をすべきかがはっきりし、無駄な時間を減らせる。
- 集中力が高まる:目標が定まることで、タスクに没頭しやすくなる。
- ストレスが軽減される:やるべきことが整理され、不安や焦りが減る。
- 達成感を得やすい:計画通りに進むことで、充実感を得られる。
- 自己効力感が向上する:自分の力で一日をコントロールできる実感が得られる。
超合理主義者が10年以上続けているメソッド
高田氏自身、このルーティンを10年以上続けているという。そのメソッドは「一日をデザインする3ステップ」として体系化されている。
- ステップ1:ゴールを設定する – その日達成したいことを明確にする。
- ステップ2:重点タスクを洗い出す – 最も重要なタスクを3つまで絞り込む。
- ステップ3:スケジュールに落とし込む – タスクに時間枠を割り当てる。
これにより、惰性的な時間の使い方を防ぎ、能動的に一日を過ごすことができる。作業時間の目安は30分程度で、長くても1時間以内に収めるのが効果的だという。
朝のルーティンを変えることで、日々の達成感とともに眠りにつくことができる。高田氏の提唱するメソッドは、忙しい現代人にとって、自分を変える第一歩となるだろう。



