嫁ぎ先の借金10億を返済した妻が社内で実践した「ミスミーティング」とは
借金10億返済の妻が実践したミスミーティング

キャリア・教育 《嫁ぎ先の借金10億》を10年で返済…素人だった「経理部長妻」が社内で徹底させた"意外とシンプル"なミーティング

公開日時:2026/06/18 12:00

仕事の「ミス」を会社の財産に変えるために実践したミーティングとは(写真:foly/PIXTA)

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太田 朝子 会社にお金を残す経営アドバイザー

「ミスは自分だけのミスではない」という信念

私が従業員に繰り返し伝えてきた「ミスは自分だけのミスではない」という言葉には、2つの意味があります。

1つは、先に述べた「周囲への影響」です。1人のミスの裏では、必ず誰かがフォローに回り、時間やコストが余分にかかります。会社全体で見れば、決して小さくない損失です。

そしてもう1つは、「ミスは会社の財産」という意味です。ミスは本人にとっても、会社にとっても、実は貴重な教材なのです。

成功事例は、その人の力量やタイミングによることが多く、真似してもうまくいくとは限りません。一方で、ミスは誰にでも起こり得ます。だからこそ、他人のミスを共有し、学び合えば、同じミスを未然に防げます。

そこで、会社で取り入れたのが「ミスミーティング」でした。

「ミスミーティング」への冷ややかな反応

「ミスミーティング」とは、各部署で過去のミスを持ち寄り、「どうすれば同じミスを防げるか」を全員で考える場です。出てきた意見は議事録にまとめ、仕事のルールとして再発防止に活用します。

しかし、導入を発表したときの従業員の反応は冷ややかなものでした。

「自分のミスなんて話したくない」「責められるのが怖い」といった空気が社内を覆っていました。しかも当時の私は、経営者の妻として入社して間もないころ。突然現れた「よそ者の嫁」が、偉そうに会議を開くのですから反発されるのも当然です。

さらに、当時の会社には「ミスをかばい合う文化」が根強く存在していました。ミスを報告した途端に叱責される。そんな過去の経験が、従業員たちの心に深く残っていたのです。

それでも、私は納得できる議事録ができるまで、ミーティングを繰り返しました。従業員が辟易としているのは百も承知です。でも嫌がられても、ミーティングを続けたのには、大きな理由があったのです。

当時の私の会社は、まさに崖っぷちでした。社長は毎月のように、品質不良のクレームで、お客さまから呼び出されていました。

「安さ」では取引をつなげられない時代に

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