トリドール、売上高は最高も営業利益34.3%減 吉野家依存の課題
トリドール、売上高最高も営業利益34.3%減 吉野家依存の課題

牛丼チェーン「吉野家」を運営するトリドールホールディングス(以下、トリドール)は2027年3月期第1四半期決算で、売上高が第1四半期として過去最高を達成した。しかし、営業利益は前年同期比34.3%減の大幅減益となった。

売上高は過去最高も、利益は大幅減

トリドールは吉野家の拡大で外食大手の一角にまで成長し、企業価値でもゼンショー、スシローを運営するFOOD&LIFE COMPANIES、マクドナルドなどに次ぐ業界6位(2026年7月時点)となった。しかし、直近では市場の評価がピークだった2025年8月ごろの8割程度にとどまっている。

順調に成長してきたトリドールは、今どうなっているのか。探っていくと、大幅減益ながらも今後外食大手としての不動の地位を築ける可能性が見えてきた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

吉野家以外の事業に課題

トリドールの業績の推移は、コロナ期を除き着実に成長しており、2025年度には売上高2787億円となった。営業利益率は低下傾向だが、直近で3.8%ほどを維持している。

この成長を支えているのが吉野家だ。今でも売り上げの約半分、利益の約7割を国内の吉野家が稼ぎ出している。並行して海外事業を育成しつつ、国内でも吉野家以外の業態開発を進めているため、国内の吉野家への依存度は年々和らいでいる。ただ、国内のその他事業や海外事業の利益率が吉野家より低いため、全体の利益率が低くなっている。

こうした業態転換は、吉野家の成功で大手の地位を手に入れたトリドールが持続的な成長を続ける上で必要な過程だろう。ただし、利益率を10%以上に改善している国内その他事業と比べて、海外事業の利益の伸び悩みがトリドールの課題である。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ