中高年ビジネスパーソンの転職において、「少しずつなんでもできる人材」という評価は、かえって市場価値を下げる可能性がある。『非学歴エリート』著者の安井元康氏は、転職活動では「one of them」ではなく「only one」として自分を伝えることの重要性を強調する。
「総合型」が敬遠される理由
「御社の業界においては、今後●●の分野への進出や強化が重要かと思われますが、まさに私の経験、スキルが当該事業の立ち上げに役立てられます」――こうした自分なりの分析を伝えることが大切だ。相手企業を若年層の転職のように多くの選択肢のうちの1つ(one of them)として捉えるのではなく、自分が最高に活躍でき、会社に貢献できる最高の選択肢(only one)であることを十分に伝える必要がある。
中高年転職の心得
この点がなおざりになっているビジネスパーソンは意外と多く、逆にしっかりと行えばキラリと光る人材として見られる可能性が高まる。転職後に自分の能力が「宝の持ち腐れ」状態になってしまっては、何のための転職か分からなくなる。若年層よりもリスクの高い中高年の転職だからこそ、より真剣に、真摯に、そして謙虚に物事を運ぶべきだ。経験を積んだビジネスパーソンだからこそできる、積極性や大胆さと慎重さの両立が大事だと安井氏は述べている。



