派手さはないのに急拡大!丸亀製麺の会社が営むラーメン店「ずんどう屋」の強さの秘密
派手さないのに急拡大!ずんどう屋の強さの秘密

派手な仕掛けも、話題になるような尖った設計もない。それでも夜遅くまで混み合うラーメン店がある。それが、丸亀製麺で知られるトリドールHDが運営する「ずんどう屋」だ。

幹線道路沿いの立地が生む集客力

ずんどう屋の店舗は、幹線道路沿いに大型看板を掲げ、遠くからでも視界に飛び込んでくる。仕事帰りのドライバーが、空腹を満たすために気軽に立ち寄れる立地が強みだ。午後9時過ぎでも駐車場には車が入り、客の回転は続いている。

メニュー構成と味の絶妙さ

注文した基本の元味らーめんに味玉をのせた一杯は、背脂の量は普通、麺は細麺を選択。スープは濃厚でありながら重たさがなく、どんどん食べ進めたくなる絶妙な味わいだ。麺を食べ終わる前に、すでに替玉をしたくなるほど。まんまと半替玉を注文し、今度はちぢれ麺を選択。薄くなったスープ用にタレも提供される。

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卓上には紅しょうが、おろしにんにく、ラーメンコショー、餃子のタレ、ラー油などが並び、好みで味を調整可能。ずんどう屋特選の高菜は、濃厚なスープの輪郭をキリッと引き締め、次のひとくちを新たなものへと引き戻す役割を果たす。

サイドメニューにはチャーハンや餃子なども用意され、ラーメン単品ではなく、食事需要をしっかり取り込む構成になっている。

静かな拡大が示すビジネスモデルの強さ

ずんどう屋は派手な話題性はないものの、着実に店舗数を増やしている。2023年3月期末に74店だった店舗数は、2024年3月期に13店、2025年3月期に17店と出店を加速。2026年3月期末には110店に達した。売上高は同期間に71億円台から122億円台へと約51億円伸びている。

注目すべきは2026年3月期だ。出店数を7店、閉店1店の純増6店に絞りながら、売上高は前年同期比10.7%増を維持。店を増やすペースを落としても、売上高は伸び続けた。これは既存店の手応えを見ながら次の出店につなげる戦略の成果だ。

トリドールHDの国内展開の傾向

ずんどう屋やコナズ珈琲の伸び方を見ると、トリドールHDの国内展開には一つの傾向が見える。いきなり全国へ広げるのではなく、手応えのある地域や立地で面を取り、次の展開につなげている。この堅実なアプローチが、派手さはないものの着実な成長を支えている。

ずんどう屋の強さは、ラーメン好きが遠征してくる専門店というより、幹線道路沿いにあり、仕事帰りに車で来店し空腹をしっかり満たして帰る店としての姿にある。派手な仕掛けはなくとも、その手応えは数字に表れている。

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