日産自動車のイバン・エスピノーサ社長(47)は、朝日新聞の単独インタビューに応じ、経営再建計画の進み具合や中国事業の見通し、ホンダや三菱自動車との関係など幅広いテーマについて語った。主なやりとりは以下のとおり。
再建計画「Re:Nissan」は順調に推移
――10月で就任から1年半を迎えます。日産の現状をどうみていますか。
「この1年半、まずは会社の基盤を立て直すために、経営再建計画『Re:Nissan』を進めました。2027年3月末までに5千億円のコストを削減する目標を掲げ、26年6月末までにこのうち3150億円の削減を達成しました。目標に向けて順調に来ています」
「販売面でも前向きな兆しが出てきました。米国では自動車関税を踏まえ、現地生産の車を売る取り組みを強化し、シェアと収益性が高まりました。日本でも8月末までに、小型SUV(スポーツ用多目的車)『キックス』(6月発売)は1万4千台超、ミニバン『エルグランド』(7月発売)は9千台超の受注が入りました」
ジャパンモビリティショーが自信回復の契機に
――日本では、経営状況の悪化によるマイナスイメージが広がっていました。変化を感じますか。
「昨年のジャパンモビリティショーが市場の見方を変えるきっかけになったと思います。(日産に関する)悪いニュースが何カ月も続くなかで、私たちが本来取り組んでいる商品について話すことができました。社外に対してだけでなく、私たち自身が自信を取り戻すうえでも役に立ちました」
新型スカイライン、開発期間を約26カ月に短縮
――この冬にはスポーツセダン「スカイライン」の新型車を発表します。
「12月に発表会を開き、私自身が出席します。スカイラインは日産のルネサンス(復活)の象徴の一つです。速い車のシンボルですが、日産という会社としてのスピードを象徴してもいます。新しい開発プロセスにもとづき、(従来は約50カ月だった)開発期間を約26カ月に短縮しました。日産が良い車をつくるだけでなくて、スピード感を持って開発できることを証明する車です」
――9月10日には、国内の…



