藤野英人氏「日経平均10万円時代が来る」インフレ下の資産戦略
藤野英人氏「日経平均10万円時代が来る」インフレ下の資産戦略

投資家の藤野英人氏(レオス・キャピタルワークス代表取締役社長)は、プレジデント公式YouTubeチャンネルで、「日経平均株価が10万円に達する時代が必ず来る」と予想し、インフレ時代に適応した資産戦略の重要性を強調した。同氏は、日本人の多くがインフレを経験したことがないと指摘し、価格上昇が消費行動や投資環境に与える影響について具体的な事例を交えて解説した。

サンフランシスコの吉野家は牛丼1500円

藤野氏は、インフレの実例として、サンフランシスコの吉野家で牛丼が1500円で販売されていることを挙げた。日本では牛丼並盛が500円前後であるのに対し、米国では3倍の価格設定となっている。この価格差は、物価上昇が「買う人の層」を変えることを示していると述べ、価格が高くなるほど顧客層が富裕層に限定される傾向があると説明した。

虎ノ門ヒルズの不動産価格上昇

さらに藤野氏は、自身の投資経験として、4億円で購入した虎ノ門ヒルズの物件が現在10億円に値上がりしたと明かした。この事例は、インフレ局面では不動産や株式などの資産価格が上昇し、投資による格差が給与所得の格差よりも大きくなることを示している。同氏は「給料の格差より投資による格差が大きい」と指摘し、資産運用の重要性を訴えた。

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国がNISA・iDeCoを推進する理由

藤野氏は、日本政府がNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)を推進する背景について、国民に資産形成を促し、投資による格差を是正する意図があると分析した。インフレ時代においては「柔軟さ」が重要であり、長期的な視点で分散投資を行うことがリスクを軽減する鍵だと述べた。

オルカン投資の是非と株の売買タイミング

視聴者から寄せられた「オルカン(全世界株式インデックスファンド)ばかりに投資して大丈夫か」という質問に対し、藤野氏は、オルカンは分散投資の観点から優れた選択肢だが、個別株投資と組み合わせることでより高いリターンが期待できると回答した。また、株の売り時と買い時については、市場の過熱感や割安度を見極めることが重要だとし、短期的な値動きに惑わされず、長期的な成長性に注目すべきだと助言した。

海外投資家の日本株評価

海外投資家の日本株に対する見方について、藤野氏は、日本企業のガバナンス改革や株主還元の強化が評価され、海外マネーが流入していると説明した。特に、日本企業の自己資本利益率(ROE)向上や配当増加が投資魅力を高めており、日経平均の上昇基調を支えていると分析した。

階層によって行くレストランが変わる時代

藤野氏は、インフレが進むと、所得や資産の階層によって消費行動が二極化すると指摘。富裕層は高級レストランを利用する一方、低所得層は価格の安いファストフードに頼る傾向が強まると述べ、格差社会の現実を浮き彫りにした。同氏は、こうした環境下で資産を守り増やすためには、投資による資産形成が不可欠だと結論づけた。

この動画は2025年3月11日に収録されたもので、前編では「フジテレビ株を取得した理由」などが語られている。藤野氏は、1966年富山県生まれ、早稲田大学法学部卒業後、野村投資顧問、JPモルガンなどを経て2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。現在はYouTubeチャンネル「お金のまなびば!」でも投資啓発活動を行っている。

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