猛暑を商機に「冷感」商品続々、ソルベ状美容液やメントール生理用品も
猛暑を商機に「冷感」商品続々、ソルベ美容液やメントール生理用品

年々厳しさを増す夏の暑さを背景に、企業が「暑さ」を商機と捉えた商品やサービスの投入を加速させている。冷感を意識した化粧品や日用品、飲食料品が充実し、消費者にとって選択肢の多い夏となりそうだ。

コーセー、雪肌精を冷やして体験するイベントを開始

コーセーは7月、直営店「メゾンコーセー銀座」(東京都中央区)で、主力スキンケアブランド「雪肌精」の化粧水やジェルを冷やして体験できるイベントを開始した。バーを模した空間で、夏のほてった肌に心地よいひんやりとした使用感を楽しんでもらい、販売促進につなげる狙いだ。同社はこれまでも冷やして使う方法を発信してきたが、大々的なイベントは初めて。担当者は「年々暑さが厳しくなる中、冷やすことでみずみずしくさっぱりとした商品の魅力がより評価され、売り上げ増につながっている」と語る。

資生堂、凍らせて使う美容液が好調

最高気温が35度以上となる猛暑日が常態化する中、化粧品に「冷感」を求める傾向は高まっている。資生堂は6月下旬、グループ初となる凍らせて使う美容液「Sソルベセラム」を数量限定で発売。冷凍庫で凍らせるとジェルからシャリッとしたソルベ状に変わり、肌を引き締める効果があるという。初月の販売数量は目標を4割上回る好調な滑り出しを見せている。

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ユニ・チャーム、メントール配合の生理用品を再投入

企業は猛暑による需要の変化を捉えた商品を打ち出そうと知恵を絞る。ユニ・チャームは昨年、表面にメントールを配合し、暑い日も蒸れ感を軽減するおりものシート「ソフィ クールフレッシュ」を発売。同商品は2017年に発売したが売り上げが伸びず、19年に販売を終了していた。しかし東南アジアで展開したところ好調で、「近年の猛暑で今なら日本でも需要が見込める」と再挑戦。25年の売上高は19年比4倍に上り、今年4月には新たに生理用ナプキンなどを投入した。

日清食品冷凍、冷たい麺の新シリーズ

日清食品冷凍は6月、レンジで温めた後、氷を加えて冷たく仕上げる冷凍麺の新シリーズを発売。暑い季節にぴったりの商品として需要を見込む。

帝国データバンク調査、猛暑需要で企業の二極化進む

帝国データバンクのまとめによると、25年に暑さによる影響や対応を適時開示などで公表した上場企業183社のうち、114社が新商品の開発などでプラスの効果があったと回答。前年から8割増加した。一方、飲食店などマイナスの影響を受けた企業も69社と8割弱増え、影響は二極化している。帝国データバンクの飯島大介氏は「猛暑需要の重要性は増しており、企業がここ数年で蓄積したマーケティングデータを用いて新たな商品開発につなげる動きは広がるだろう」と指摘する。

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