ホンダ「オデッセイ」国内販売終了へ、上場来初の赤字転落で窮状浮き彫りに
ホンダ「オデッセイ」国内販売終了へ、赤字転落で窮状

ホンダは2026年度内にミニバン「オデッセイ」の国内販売を終了する方針を固めた。同社は株式上場以来初の赤字転落が決まり、経営改革の一環として不採算車種の整理を進めている。

名車オデッセイの軌跡

初代オデッセイは1994年、「RV」(レクリエーショナル・ビークル)としてデビュー。当時、ホンダはセダン・クーペ以外の車種展開に出遅れ、業績が低迷していた。いすゞ自動車から「ビッグホーン」のOEM供給を受け「ホライゾン」として販売する程度で、致命的な弱点とされたRV市場に独自車種を持っていなかった。

そこでホンダは、厳しいコスト制約の中、アコードのプラットフォームを流用してオデッセイを開発。低ルーフミニバンブームの火付け役となり、発売後まもなく業績を回復させる大ヒットを記録。同社の「救世主」と称された。

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国内生産終了から中国輸入へ

オデッセイはモデルチェンジを重ね、2013年に5代目が投入されたが、2021年末の狭山工場閉鎖に伴い国内生産を終了。その後、2023年から中国工場で生産した車両を輸入し、国内販売を再開していた。しかし、直近の販売台数はピーク時から9割以上減少しており、販売継続が困難と判断された。

現行型オデッセイは中国製で、日本に導入される形で販売されていた。3代目以降は「低床」「低重心」をキャッチコピーに、セダン並みの運動性能と広い室内空間を両立。5代目では両側スライドドアを採用したが、販売は振るわなかった。

赤字転落の背景

ホンダは2024年3月期連結決算で、上場以来初の最終赤字に転落。四輪事業の低迷が主因で、特に中国市場での苦戦が響いた。中国ではホンダ車の大幅減産を余儀なくされており、オデッセイの国内販売終了もその流れの一端だ。

2021年4月に就任した三部敏宏社長は6年目を迎え、6月26日の定時株主総会では経営陣への厳しい批判が避けられない情勢。オデッセイの販売終了は、ホンダの窮状を象徴する動きといえる。

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