日本共創プラットフォーム(JPiX)会長で日本取締役協会会長を務める冨山和彦氏は、ホンダの三部敏宏社長の続投決定を「非常に真っ当な判断だ。取締役会が自らの役割を果たした結果である」と評価した。巨額の赤字を出した責任を問う声がある中での判断だが、冨山氏は「人望を気にしてトップを変え始めたら、その会社は終わる」と警鐘を鳴らす。
取締役会の役割は新しいチャレンジを後押しすること
冨山氏は、これまでの日本企業の取締役会が業績悪化時に世間の声に流されてトップを交代させてきた傾向を批判。その上で「中身次第」と強調し、三部社長の続投は、取締役会が長期的視点で判断した好例だと述べた。
「人望」を気にしてトップを変え始めたら、その会社は終わる
冨山氏はさらに、ホンダが直面する課題について、「三部社長は20年前のソニー出井伸之氏の改革姿勢から学び、『足し算の経営』をやるべきだ」と提言。出井氏がソニーで推進した改革のように、既存事業に新たな価値を加える戦略が必要だと説いた。



