フードデリバリーサービス「menu」が2026年9月30日をもってサービスを終了する。これを受けて、ベテランの配達員が業界の現状について厳しい見方を示している。
配達員の待遇に不満
配達員は「まともな配達員と質の悪い配達員の間で、待遇の差を設けなかったことが業界全体にダメージを与えた」と指摘。清潔感があり礼儀正しい配達員も、マナーが悪く清潔感に欠ける配達員も報酬単価が横並びだったと述べ、この制度を「資本主義ではなく社会主義っぽい」と表現し、働くモチベーションが下がるとの見解を示した。
業界淘汰の可能性
市場全体のパイが縮小傾向にある中、Woltやmenuが撤退したように、今後も業界の淘汰が進む可能性が高いと指摘。配達員自身も今年フードデリバリーを1回程度しか利用しておらず、配送手数料やサービス料により店頭価格より高くなることや、配達員の質への不安を理由に挙げている。
海外との違い
一方で、国外では配達員の姿をよく見かけるとし、中央アジアのカザフスタンや地中海のマルタ共和国では、日本から撤退したWoltが存在感を放っていたと報告。カザフスタンでは「YandexGO」という企業が活躍しているという。この違いについて、日本人の外食に求める水準の高さや、手数料・配達費用を上乗せした価格帯を許容できない人が多い可能性を挙げている。
配達員は「一介の配達員に過ぎない筆者に一発逆転の好手は浮かばない」とし、淘汰が進み残り2社、1社となった時に利益を生み出せるビジネスになるのか疑問を呈し、明るい未来は想像しがたいと締めくくっている。



