「配属ガチャに外れて3日で退職」は新人のせいではない…早期離職ドミノを招く上司の致命的ミス
「配属ガチャに外れて3日で退職」は新人のせいではない…早期離職ドミノを招く上司の致命的ミス

優秀な人材を採用してもすぐに辞めてしまう組織には、共通する問題がある。経営コンサルタントの加藤芳久氏は、早期離職が起きると多くの経営陣や現場の管理職が「今年の採用はミスマッチだった」と言うが、原因は採用にあるのではなく、上司が致命的ミスを犯し、退職に追い込んでいるのだと指摘する。

「超・早期離職」の実態

春に希望に胸を膨らませて入社した新入社員が、瞬く間に会社を去っていく。近年特に耳にするのが「超・早期離職」の問題だ。「ゆとり」「さとり」から「Z世代」へと若者のレッテルは変われど、現場で起きている悲劇の構造は驚くほど変わっていない。

早期離職が起きると、多くの経営陣や現場の管理職は口を揃えて「今年の採用はミスマッチだった」「最近の若者は根性が足りない」と言う。しかし加藤氏は、真の原因は「採用」にあるのではなく、「現場の受け入れ体制」と「上司の初期対応」に潜む致命的なミスこそが、彼らの心をへし折り、退職へと追い込んでいるのだと断言する。

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「公開処刑」された人事担当者

加藤氏が実際に目撃したある企業でのエピソードがある。その会社では、期待の新人として迎え入れられた若手社員が、入社わずか3日で辞表を提出した。現場は騒然とし、事態を知った部門トップ(上司)は激怒。他の新入社員たちが集まる研修の場で、採用を担当した人事担当者を大声で怒鳴りつけたという。

「なぜ、たった3日で辞めるような根性のないやつを採用したんだ! お前の目は節穴か!」

新入社員たちの目の前で行われた、人事担当者の「公開処刑」だった。加藤氏もその場に居合わせ、凍りつくような気まずい空気感を味わったという。怒鳴りつけられた人事担当者は人柄も良く、誰よりも会社想いの真面目な人だったが、深く責任を感じ、数カ月後に会社を去った。

連鎖退職と組織崩壊

その異様な光景を見せつけられた他の新入社員たちも、「この会社は、何かあればあんな風に全否定されるのか」「次は自分がターゲットになるかもしれない」と強烈な不信感と恐怖を抱いた。結果的にその年の新人は、連鎖的に次々退職していくという「組織崩壊」を引き起こした。

早期離職の責任を「採用のミスマッチ」や「個人の資質」に押し付けるトップや上司がいる限り、この悲劇は繰り返される。この問題は新卒の若手社員に限った話ではなく、即戦力として期待されて入社した中途入社の社員にも全く同じことが言えるという。新メンバーを潰してしまう上司には、共通する「2つの致命的ミス」があると加藤氏は指摘する。

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