成長企業の顔ぶれが変化:GAFAMからMANGOSへ
近年、世界の投資家が注目する成長企業の構成に大きな変化が生じている。かつて市場を牽引したGAFAM(グーグル、アマゾン、メタ、アップル、マイクロソフト)に代わり、MANGOS(メタ、アンソロピック、エヌビディア、グーグル、オープンAI、スペースX)が新たな成長神話を象徴する存在となった。この変化は、株式市場に新たな熱狂をもたらし、株価を押し上げている。
多摩大学特別招聘教授の真壁昭夫氏は、この現象を過去の相場展開と類似していると指摘する。新たなトピックが市場に登場すると、投資家の期待が集中し、株価が急騰するパターンは繰り返されてきた。しかし、こうした熱狂は永遠に続くわけではない。
AIブームの終焉が近づく兆候
真壁氏は、AIブームがいつか終焉を迎える可能性に警鐘を鳴らす。高値圏では警戒感から利益確定の売りが増え、ボラティリティが上昇する。過去の事例では、このような環境は大相場の終盤や調整局面の兆候であることが多かった。
具体的な例として、6月23日に韓国株が急騰後の売り注文急増で一時取引停止となった出来事を挙げている。この売り圧力は日米市場にも波及し、半導体関連株を中心に投資家が慌てて売却する動きが見られた。
アンソロピックとオープンAIのIPOがカギを握る
今年秋には、AI分野の注目企業であるアンソロピックとオープンAIが新規株式公開(IPO)を控えている。これらの大型IPOは、市場に大きな影響を与えると予想される。真壁氏は、主要中央銀行が金融引き締めを重視する中、投資家が利益確定売りを増やす可能性があると指摘する。
投資家は、大切な資金を守るために、株式投資のリスクを再評価する必要がある。AIブームがいつ終わってもおかしくない状況で、慎重な姿勢が求められる。



