内閣府が11日発表した2025年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.7%増、年率換算で2.8%増となった。3期連続のプラス成長で、個人消費が牽引役となった。
個人消費が0.8%増、サービス支出が堅調
GDPの約半分を占める個人消費は前期比0.8%増と、市場予想(0.5%増)を上回った。旅行や外食などのサービス支出が好調で、特にインバウンド需要の回復が押し上げ要因となった。また、自動車販売も供給制約の緩和により持ち直した。
設備投資も堅調、半導体関連がけん引
企業の設備投資は前期比0.5%増と、3期連続の増加。半導体製造装置やAI関連の投資が引き続き活発で、デジタル化投資も底堅い。一方、住宅投資は前期比0.3%減と小幅に減少した。
輸出は横ばい、外需の寄与はマイナス
輸出は前期比0.0%と横ばい。中国経済の減速や半導体需要の一服が影響した。輸入は0.2%増と小幅増加し、外需の寄与度はマイナス0.1ポイントとなった。
内需主導の回復、賃上げ効果が持続
内閣府は「個人消費と設備投資が堅調で、内需主導の回復が続いている」と評価。春闘での賃上げ効果が家計を支え、所得環境の改善が消費を後押ししている。ただ、物価上昇の影響や海外経済の下振れリスクには注意が必要と指摘した。



