日銀は11日、金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決定した。市場では追加利上げが見送られたものの、今後の金融政策の行方に注目が集まっている。
据え置きの背景
日銀は、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現を目指し、金融政策の正常化を進めてきたが、今回の会合では政策金利を現行の0.25%に据え置くことを決めた。背景には、国内外の経済情勢の不透明感があるとみられる。
植田和男総裁は会合後の記者会見で、「物価上昇率は2%を上回る状態が続いているが、賃金上昇を伴う形での持続的な2%達成にはなお時間を要する」と述べ、慎重な姿勢を示した。
市場の反応
市場では、今回の据え置きは事前の予想通りと受け止められたが、今後の利上げ時期については見方が分かれている。一部のエコノミストは、年内の追加利上げを予想する一方、来年以降に先送りされるとの見方も強い。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査部長は、「日銀はデータ次第で柔軟に対応する姿勢を示しており、為替や長期金利の動向が次の判断材料になる」と指摘する。
今後の焦点
今後の焦点は、日銀がいつ追加利上げに踏み切るかだ。市場では、次回の7月会合での利上げはないとの見方が大勢だが、10月会合や12月会合での可能性が取り沙汰されている。
また、日銀が保有するETFの売却計画や長期国債の買い入れ減額のペースについても、市場参加者の関心は高い。



