英中銀、金利据え置きで利下げ見送り、インフレ抑制を優先
英中銀、金利据え置き 利下げ見送り

イングランド銀行(BOE)は20日、金融政策委員会(MPC)を開き、政策金利を現行の5.25%に据え置くことを決定した。市場では一部で利下げが予想されていたが、インフレ抑制を優先し、2会合連続で据え置きとなった。

賛否割れる委員の判断

MPCの9人の委員のうち、7人が据え置きを支持。残る2人は0.25%の利下げを主張した。前回会合では据え置きが全会一致だったが、今回は利下げ派が増え、判断が分かれた。

BOEは声明で「金融政策は十分に制限的であり、インフレ率を持続的に2%目標に戻すために必要な期間、その水準を維持する」と説明。その上で「インフレ率の上昇リスクには引き続き警戒が必要」と強調した。

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インフレ再燃リスクを警戒

英国の消費者物価指数(CPI)上昇率は2022年10月に11.1%でピークを打った後、低下傾向にある。しかし、足元ではサービス価格や賃金の上昇が続いており、インフレの根強さが課題となっている。

BOEのベイリー総裁は記者会見で「インフレ率は正しい方向に向かっているが、まだ目標を達成していない。利下げを急ぐ必要はない」と述べ、慎重な姿勢を崩さなかった。

市場の反応と今後の見通し

今回の決定を受け、ポンドは対ドルで上昇。市場では年内の利下げ観測が後退し、8月の利下げ確率は50%を下回った。エコノミストの間では「BOEは米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)よりも利下げに慎重」との見方が広がっている。

英国経済は2023年後半にリセッション(景気後退)入りした可能性が指摘されているが、BOEは「経済見通しは改善している」と指摘。利下げを急がない姿勢を示した。

他中央銀行との比較

FRBは先週、金利を据え置きながら年内3回の利下げ見通しを維持。ECBも利下げの可能性を示唆している。一方、BOEはインフレ圧力の根強さを理由に、よりタカ派的なスタンスを維持している。

BOEの次回会合は5月9日。市場では据え置きが予想されるが、利下げ派の増加が今後の政策変更のシグナルとなる可能性もある。

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