東急不動産、東南アジアで初の大型物流施設をタイに着工、EC需要取り込む
東急不、タイで物流施設着工 EC需要取り込む

東急不動産は、タイ・バンコク郊外のラートクラバン地区で、大型物流施設「ロジスクエア・ラートクラバン」の建設を開始したと発表した。同社にとって東南アジアで初の自社開発による物流施設案件となる。完成は2026年1月を予定している。

延べ床面積約7万平方メートル、EC需要に対応

新施設は、鉄骨造り地上4階建てで、延べ床面積は約7万平方メートル。設計・建設には、環境配慮型の認証制度「CASBEE(キャスビー)」に準拠した仕様を採用し、省エネルギーや節水などの環境性能を高める。また、災害時には地域の避難所としても機能する防災拠点としての役割も担う。

同社は、日本国内で物流施設「ロジスクエア」シリーズを展開しており、今回のタイ進出は、東南アジアの急成長するEC市場を見据えたものだ。タイのEC市場は、2023年時点で約1兆円規模とされ、今後も年率10%以上の成長が見込まれている。

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日系企業の進出も追い風、物流需要は拡大

タイには、日系企業を含む多くの製造業が進出しており、部品や原材料の輸送に加え、完成品の保管・配送需要も高い。特にバンコク近郊は、空港や港湾、高速道路へのアクセスが良く、物流拠点としての需要が旺盛だ。東急不動産は、今回の施設で、日系企業を含む多様なテナントのニーズに応える方針。

同社担当者は、「タイは東南アジアの物流ハブとしての地位を確立しており、今後も物流施設の需要は堅調に推移すると見ている。当社のノウハウを活かし、高品質な物流空間を提供したい」とコメントしている。

東南アジアでの事業拡大、次のターゲットはベトナムか

東急不動産は、タイを皮切りに、今後はベトナムやインドネシアなど他の東南アジア諸国でも物流施設の開発を検討している。同社は、国内の物流施設事業で培った経験を生かし、アジア市場でのプレゼンス強化を目指す。

今回のプロジェクトは、同社の中期経営計画に基づくもので、海外事業の拡大を重点戦略の一つに掲げている。タイでの実績を足がかりに、東南アジア全域での事業展開を加速させる考えだ。

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