東京都渋谷区で進む大規模再開発計画「渋谷駅南口地区市街地再開発事業」が、2027年度に着工することが明らかになった。同事業は、渋谷駅の南口エリア約3.2ヘクタールを対象に、商業施設やホテル、オフィス、住宅などを整備する計画で、総事業費は約5000億円を見込む。
事業の概要とスケジュール
再開発組合によると、2027年度の着工後、2032年度の竣工を予定。地上45階、地下4階の超高層ビルを建設し、低層部には商業施設、中層部にオフィス、高層部にホテルと住宅が入る。ホテルは約300室、住宅は約200戸を計画。また、駅前広場や歩行者デッキを整備し、渋谷駅周辺の回遊性を高める。
同事業は、渋谷区が掲げる「渋谷駅周辺グランドビジョン」の一環。渋谷駅は現在、東急東横線や東京メトロ副都心線などの乗り入れにより、1日あたり約300万人が利用する巨大ターミナルだが、南口エリアは再開発が遅れていた。今回の計画で、駅南側の活性化と、渋谷スクランブルスクエアなど北側エリアとの連携強化を図る。
地域経済への影響
渋谷区の担当者は「この再開発により、渋谷駅南口の賑わい創出と、地域経済のさらなる発展が期待される」とコメント。周辺では、すでに渋谷ストリームや渋谷ブリッジなどの再開発が完了しており、今回の事業で渋谷全体の回遊性が向上すると見込む。
一方、地元住民からは「工事中の騒音や交通渋滞が心配」との声も。組合側は「周辺環境への影響を最小限に抑える対策を講じる」としている。



