東京・八重洲で大規模再開発、路地裏横丁を一部再現へ 期待と不安の声
八重洲再開発、路地裏横丁を一部再現へ 期待と不安

東京駅八重洲口周辺で進む大規模再開発の象徴として、高さ約250メートルの「TOFROM(トフロム) YAESU(ヤエス)」の高層棟「タワー」が今年2月に完成した。地下には東京駅直結のバスターミナルや「檜物町スクエア」が整備され、5月には約800人収容の劇場「東京建物 ぴあ シアター」も開業。7月15日には低層棟「ザ フロント」が完成し、9月10日にはタワー低層階に約70店舗の飲食店街が開業する。

山王祭で新ビルに活気

6月13日、江戸三大祭の一つである日枝神社の山王祭が行われ、約300人の担ぎ手が「TOFROM YAESU TOWER」内部を練り歩いた。八重洲一丁目東町会長で再開発組合理事長も務める加藤一男さん(79)は「まさに街全体がお祭り一色。新たなる街の息吹を感じ取っている」と語った。この地域は丸の内や大手町に比べて地味な印象があったが、再開発で急速に景観が変わりつつある。

路地裏横丁の再現と地元の期待

飲食店街では、敷地内にあった江戸時代後期から続く日本料理店やミシュラン一つ星の天ぷら店、焼き鳥店、老舗中華料理店、立ち飲み店などが入居予定。東京建物の小沢克人社長は7月15日の記者会見で「各店舗の個性を発揮できるよう、横に広がっていた八重洲の街を箱積みのように縦のデザインで作り込んだ」と説明した。一方、地元住民からは「路地裏横丁の雰囲気を残してほしい」という期待と不安が聞かれる。

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再開発の背景と今後の課題

八重洲はかつて商人や職人が暮らした下町の面影を残してきたが、老朽化した建物や狭隘な道路が課題となっていた。再開発により、バスターミナルや広場が整備され、観光客やビジネス客の利便性向上が期待される。一方で、地元の歴史やコミュニティが失われる懸念もあり、加藤さんは「新しい街の息吹を感じつつ、昔ながらの温かみも大切にしたい」と話す。

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