愛知県小牧市は2026年7月から、除湿器や空気清浄機など、家庭で使用されるフロンガスを含む製品の戸別収集を有料で開始した。これまで、フロン使用製品は市民が自ら処理業者に依頼してフロンを除去した後、「金属類」として指定日にごみ集積場で回収されていた。しかし、処理方法が不明なため、フロンが取り除かれないまま集積場に捨てられたり、路上や河川敷に不法投棄されたりするケースが後を絶たなかった。
不法投棄の実態と背景
市のデータによると、フロン未処理の製品の不法投棄や不適切廃棄は、2023年度に49台、2024年度に38台、2025年度に24台確認された。減少傾向にあるものの、依然として問題は深刻だ。市のカーボンニュートラル推進課は、新型コロナウイルス禍で購入された空気清浄機などの耐用年数が過ぎる時期を迎えていることを背景に、故障などによる廃棄が増加すると見込んでいる。
新たな回収スキーム
この状況を受け、市は2026年4月からフロン未処理製品を小牧岩倉エコルセンターで直接受け入れ始めた。さらに7月からは、戸別収集も開始。対象はエアコンや冷蔵庫などの家電リサイクル法対象製品を除く、除湿器や空気清浄機などの家庭用製品だ。処理手数料は1台あたり1050円で、粗大ごみと同じ電話予約制(0120-530-415)となっている。
温暖化対策と環境保全への期待
市カーボンニュートラル推進課は「車がない家庭でも処分しやすくなり、地球温暖化対策や環境保全につながる」と説明している。フロンガスは強力な温室効果ガスであり、適切な処理が求められている。新たな回収サービスにより、市民の利便性向上と環境負荷低減の両立が期待される。



