米労働省が14日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.5%の上昇となった。5月の4.2%から鈍化し、市場予想(3.8%程度)を下回った。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は2.6%上昇で、5月の2.9%から減速した。
ガソリン価格は高止まり、家計に重荷
車社会の米国で家計への影響が大きいガソリンは前年同月比26.7%上昇。5月の40.5%から大きく低下したものの、依然として高い水準が続いている。食品は3.0%上昇で、3カ月連続で3%台を維持した。
原油価格下落が寄与も、先行き不透明
6月は米国とイランの戦闘終結への期待から原油価格が下落し、多くの品目で上昇幅が縮小した。しかし、燃料価格の高騰は長期化しており、企業の価格転嫁は今後も拡大する可能性がある。中東情勢は依然として混迷しており、先行きは見通せない状況だ。
市場の反応と今後の見通し
市場ではインフレ鈍化を好感する一方、コア指数がなお2%台であることから、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測は後退したとの見方が広がっている。ただ、地政学的リスクや需給逼迫によるエネルギー価格の再上昇懸念は根強い。



