日銀が3月に追加利上げを決定したことを受け、住宅ローンの変動金利が上昇している。すでに主要銀行の一部は、新規契約の変動金利を0.1%引き上げる方針を表明。固定金利も長期金利の上昇に連動して、今後数カ月以内に上昇する見通しだ。
変動金利の上昇幅と影響
三菱UFJ銀行は4月の新規契約から、変動金利を年0.1%引き上げて年0.5%とすることを発表。みずほ銀行も同様の引き上げを検討している。変動金利は過去2年間、年0.4%前後で推移してきたが、今回の利上げで上昇局面に入った。住宅金融支援機構の調査によると、変動金利を選択する借り手は全体の約7割を占めており、金利上昇は広範囲に影響する。
例えば、3,000万円を35年ローンで借りた場合、金利が0.1%上昇すると月々の返済額は約1,500円増加。年間で約1万8,000円の負担増となる。日銀が今後も利上げを継続する可能性があり、さらなる負担増が懸念される。
固定金利も上昇、長期金利に連動
固定金利は長期金利の動向に連動する。長期金利は日銀の利上げを受けて上昇しており、10年物国債利回りは一時0.7%台まで上昇。これに伴い、住宅ローン固定金利も上昇する見通しだ。すでに一部のネット銀行は、固定金利を0.1~0.2%引き上げている。
固定金利は変動金利より金利水準が高いが、返済額が確定するため安心感がある。ただ、金利上昇局面では固定金利を選択する借り手が増える傾向があり、今後の動向が注目される。
家計への影響と今後の見通し
住宅ローン金利の上昇は、家計の負担増につながる。特に変動金利を利用している借り手は、金利上昇に伴い返済額が増加する。日銀は今後の経済情勢次第で追加利上げの可能性を示唆しており、住宅ローン金利の上昇基調は当面続く見通しだ。
専門家は「金利上昇局面では、固定金利への借り換えや繰り上げ返済など、負担軽減のための対策を検討する必要がある」と指摘する。また、住宅購入を検討している人は、金利上昇を織り込んだ資金計画を立てることが重要だ。



