火星探査機MMX搭載のH3ロケット10号機打ち上げ成功、ファン約420人が見守る
火星探査機MMX搭載のH3ロケット10号機打ち上げ成功

火星衛星探査機「MMX」を搭載した「H3」ロケット10号機が20日午前4時41分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた。探査機は試料採取を目指す火星の衛星フォボスに向かう。飛行距離は5億キロ・メートルを超えるという。

展望公園に約420人が集結

発射場から約3キロ離れた同町の恵美之江展望公園には、ファンら約420人が詰めかけ、長期ミッションの幕開けを見守った。未明から続々と見学者が集まり、カメラやスマートフォンを構えて発射の瞬間を待った。

カウントダウンがゼロになり、機体が日の出前の暗い空に上昇すると、公園は大きな歓声に包まれた。轟音とともに赤い航跡が暗闇を切り裂くように伸びていった。

見学者からは期待の声

打ち上げを初めて見たという東京都の会社員(34)は「音と振動に圧倒された。『火星に行ってらっしゃい』という思いです」と満足した様子で語った。

また、JAXAの協力で宇宙について学ぶ「宇宙留学」のため北九州市から移り住んでいる同町立島間小5年の児童(10)は「ロケットが太陽みたいに光って明るくなった。(探査機が)無事に火星から帰ってきてほしい」と話した。