中国の月探査機「嫦娥6号」が、月の裏側からのサンプル回収ミッションを終え、地球への帰還を開始した。世界で初めて月の裏側からサンプルを持ち帰る快挙となる可能性がある。
嫦娥6号は、月の裏側にある南極エイトケン盆地に着陸し、ドリルとロボットアームで月面の土壌や岩石を採取。その後、上昇機がサンプルを月周回軌道上の帰還機に移送した。
歴史的なミッション
月の裏側は常に地球と反対側を向いており、地球からの直接の通信が難しいため、探査は困難を極める。嫦娥6号は、中継衛星を介して通信を行い、ミッションを成功させた。
中国国家航天局(CNSA)は、嫦娥6号が採取したサンプルは、月の起源と進化の解明に役立つとしている。また、中国は2030年までに宇宙飛行士を月に送る計画を進めており、今回のミッションはその一環とみられる。
帰還までの道のり
嫦娥6号は、今後数日間かけて地球へ向かい、大気圏再突入後、パラシュートで内蒙古自治区の砂漠地帯に着陸する予定だ。
今回のミッションは、中国の宇宙開発における重要なマイルストーンとなる。中国は2019年に嫦娥4号で世界で初めて月の裏側に着陸し、2020年には嫦娥5号で月の表側からサンプルを持ち帰っている。



