米航空宇宙局(NASA)の新たな主力となる「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」が30日、打ち上げられる。ハッブル望遠鏡の100倍以上の視野と3億画素の画像素子で、暗黒エネルギーの解明や第二の太陽系探しに挑む。大阪大や宇宙航空研究開発機構(JAXA)など日本の研究機関も参加しており、重要な役割を果たす予定だ。
「ハッブルの母」から名付けられた大型計画
「ハッブルの母」と呼ばれたNASAの天文学者から名付けられたローマン望遠鏡は、開発費32億ドル(約5千億円)の大型計画。2021年に打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が超望遠なのに対し、こちらは超広角で、多くの星を一気に撮影して光の変化を詳しく観測する。
日本は長野県にあるJAXAの大型アンテナを使って撮影データの受信で協力したり、南アフリカにある大阪大のPRIME望遠鏡やハワイの国立天文台すばる望遠鏡が共同観測したりする予定だ。
太陽系外惑星の観測への期待
太陽系以外の惑星の観測では、地球より遠い軌道を回る惑星がたくさん見つかると期待される。大阪大の住貴宏教授は「新しい宇宙の姿を見せてくれると楽しみにしている。私たちの太陽系が珍しいのか、普遍的なのかを確かめたい」と語った。
ローマン望遠鏡の鏡は、もともと米国の偵察衛星用に作られたとされる。直径はハッブルと同じ2.4メートルで、この鏡を転用することで開発費の節約につながったとみられる。



