福島県南会津町の名前を冠した小惑星「Minamiaizumachi」が、国際天文学連合(IAU)に新たな小惑星として認定された。同町の有志でつくる「南会津ほしぞらの会」(有賀伸一会長)が16日、明らかにした。
この小惑星は火星と木星の間の空間を約4年かけて1周しているが、肉眼では見えないという。同会によると、小惑星は1994年11月に北海道のアマチュア天文家2人が発見した。
命名の経緯
友人でもある田村市の「星の村天文台」名誉台長の大野裕明さん(78)が、小惑星に町の名前を付けることを提案。2人がIAUに申請し、先月15日付で登録された。同町は「天の川の見える町」として、星空の美しさを生かしたまちづくりや観光客の誘致を進めている。
昨年12月26日深夜に、同天文台が大火球を観測。隕石が町内に落下した可能性が高いとして情報提供を呼びかけたほか、同会や町と連携して捜索を複数回実施した。結局見つからなかったが、捜索活動を通じて同町と縁が生まれたことから、小惑星に町の名前を付けることを思いついたという。
登録証の贈呈
16日、大野さんが町役場を訪れ、渡部正義町長に自作の登録証を手渡した。登録証には登録の経緯などが記載されており、大野さんは「ふるさとを離れた町出身者も、空のどこかに町の名前の小惑星があることは励みになるのではないか」と語った。渡部町長は「今後、町の活性化につなげたい」と喜んでいた。



