安全な定時運航支えるグラハン 中部空港で奮闘する25歳女性
安全な定時運航支えるグラハン 中部空港の25歳女性

中部空港を発着する飛行機の誘導や荷物の積み込み、給油など運航に欠かせない地上支援業務「グランドハンドリング(通称・グラハン)」を担うANA中部空港の亀井七夏海さん(25)が、安全な定時運航を支える仕事への思いを語った。入社3年目となり、今年5月からは責任者として指示出しも担当している。

飛行機への憧れからグラハンの道へ

鹿児島県生まれ、愛知県清須市育ちの亀井さんは、子どもの頃から飛行機が身近な存在だった。母の実家がある鹿児島県を訪れるため、たびたび飛行機に乗り、「遠くに行ける」空港という場所そのものが好きだった。

就職活動では旅行会社などを探していたが、企業の合同説明会でグラハンの仕事を知り、「自分より大きな機体を誘導したり、空港ならではの車両を扱っている姿が格好いい」と憧れを抱いた。「自分も格好いい女性として働きたい」と就職を決めた。

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厳しい作業と仲間との連携

飛行機の間近で働ける楽しさは大きかったが、初めのうちは重い荷物の積み下ろしで全身が筋肉痛になり、高い位置に座席がある車両の運転にも緊張した。夏の暑さは風のない日が特につらく、冬は強風に痛みを感じるほどだった。他のメンバーと声をかけ合いながら集中力を保った。

グラハンは定時運航する飛行機に対し、限られた時間内にチームで協力して作業を行う。一人での作業に手間取った際、先輩から「不安は共有していいし、自分一人でやらないといけないことはない」と声をかけられた経験から、コミュニケーションの大切さに気づいた。

責任者としての新たな挑戦

今年5月からは同じ便を担当するメンバーへの指示出しなどを行う責任者となり、周囲への声かけを意識している。作業中は貨物室の重量バランスを保つため、当日の荷物の量によって積む位置を変えるなど臨機応変の対応が求められる。「まずは自分がイレギュラーに焦らないこと」を大切にしている。

一つの便を安全に送り出すために関わる業務の幅が増え、緊張感も高まっている。だが、離陸前の飛行機に手を振る時、乗客が振り返してくれた瞬間の「楽しい思い出に寄り添えた」といううれしさは今も変わらない。その気持ちが、今日もグラハンの制服を着て空港に立つ原動力になっている。

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