物事を表面的に見るだけでなく、構成要素に分解して考える「分解思考」が注目されている。『非学歴エリート』の著者である安井元康氏が、日常の疑問を解き明かす方法を解説する。
テーマパークの入園料が上がる理由
一定程度の集客をしているテーマパークでは、キャパシティの関係やクオリティ維持のため、来園者数をむやみに増やすことはできない。そのため、単価を上げる施策が売り上げ増に直接効果をもたらす。運営側にとっては当然の戦略といえる。
来園者数を「新規」と「リピート」に分解
来園者数を分析する際は、「新規顧客とリピート客」や「国内客と海外からの客」などに分解して考えることができる。新規とリピートに分けることで、来園者数の増減がどちらの影響によるものかが見えてくる。そこから新規顧客を増やすためのマーケティング施策や、リピート率向上のための方策を考えることができる。
また、国内客と海外客に分けると、来園者数の増減の牽引役がどちらなのかを把握でき、来園者数の安定化について議論できる。移動距離やコストがかからない国内客の方が、安定という意味では重要だと安井氏は指摘する。
営業成績は「件数」と「勝率」に分けて検証
営業パーソンのパフォーマンスを比較する際は、「営業訪問件数×勝率」という構成要素に分けて検証することが有効だ。営業成績の差が件数の問題なのか、それとも勝率(成約率)の問題なのかを見極め、適切な対応策につなげる。
このように、物事を要素に分解して考えることで、表面的な現象の背後にある本質を捉え、具体的な対策を講じることができる。日常の疑問に対しても、分解思考を用いることで新たな視点が得られるだろう。



