鳥取県、岡山県、佐賀県の3県は、弥生時代の歴史・文化を調査・発信する「弥生文化再発見プロジェクト」を始めた。青谷上寺地遺跡(鳥取市)や妻木晩田遺跡(鳥取県)、津島遺跡(岡山県)、吉野ヶ里遺跡(佐賀県)など、弥生時代を代表する遺跡を有する3県が連携し、研究をリードするとともに、国内外への情報発信を目指す。
4遺跡の概要と価値
青谷上寺地遺跡は、弥生前期から古墳前期(約2400~1700年前)の港湾集落跡で、木製品や骨製品のほか、100体以上の人骨が出土した。妻木晩田遺跡は丘陵地に広がる弥生後期(約1800年前)の大規模集落跡で、900棟以上の建物跡や約40基の墳墓が確認されている。
津島遺跡は、日本で初めて弥生前期(約2600~2400年前)の集落と水田が同時に確認された遺跡。吉野ヶ里遺跡は弥生後期(約2000~1800年前)の国内最大級の環濠集落で、有柄細形銅剣(国重文)のほか、ガラス製管玉や土器、石器が大量に出土した。青谷上寺地、妻木晩田、津島は国史跡、吉野ヶ里は国特別史跡に指定され、史跡公園として整備されている。
プロジェクトの内容と経緯
プロジェクトは、平井伸治鳥取県知事が伊原木隆太岡山県知事、山口祥義佐賀県知事に呼び掛けて実現した。3県は協定を結び、①弥生文化解明のための共通テーマによる調査研究、②連続講座や講演会、セミナーの企画・開催、③各遺跡の展示施設での展覧会や展示資料の貸し借り――などに取り組む。
共通テーマによる調査研究は、吉野ヶ里遺跡で甕棺墓や有力者の墓とみられる石棺墓が発見されていることを踏まえ、今年度から弥生時代の墓制や祭祀をテーマに行う予定だ。
協定調印式
全国知事会議開催に合わせ、15日に青谷かみじち史跡公園(鳥取市青谷町)で式典が行われ、弥生風の衣装に身を包んだ3知事が協定書に署名した。平井知事は「まじめに(史跡公園の)施設管理を行っている3県。管理のノウハウ共有や学術研究、イベントを一緒に進めていき、弥生時代を盛り上げていきたい」と述べた。



