国宝壁画「白虎」が、ガラス越しに公開されている。午前中から多くの参加者が訪れ、1回につき約15人のグループで約10分間、胴体を長く伸ばし、脚を突き出した生き生きとした姿に見入っていた。会場は奈良県明日香村の「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」で、一般公開は1日から始まった。
世界遺産登録後初の極彩色壁画公開
奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)は、7月26日に世界文化遺産に登録された「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産の一つ。今回の公開は、世界遺産登録後初めての極彩色壁画の一般公開となった。
埋葬施設にあたる石室には、古代中国思想で方角や季節を象徴する「四神」と呼ばれる神獣のほか、獣頭人身の「十二支」、現存する世界最古の本格的な中国式星図の「天文図」が描かれている。今回公開されたのは、四神のうち西の方角を守り、秋を象徴するとされる白虎だ。
来場者の感想
愛知県東浦町から中学3年の孫と一緒に訪れた新美郁子さん(71)は「世界遺産登録を報道で知って飛鳥に来ました。初めて壁画を見ましたが、こんなにはっきり(壁画が)残っていることはすごい。厳かな気持ちになりました」と話した。
公開期間と申し込み
公開は30日まで。無料で、事前申し込みが必要。空きがあれば現地でも受け付ける。問い合わせは事務局(06・6281・3060)へ。



