京都大総合博物館(左京区)で、日本各地で出土した代表的な化石や模型を中心に、ゾウの進化や生態などを考える企画展「日本のゾウ化石」が開かれている。9月13日まで。
約120点の化石や模型を展示
ゾウの仲間(長鼻目)は約6000万年前に現在の北アフリカで生まれ、大型化し、鼻や牙が伸びるといった特徴を示しながら多くの系統が出現し、数回にわたって世界各地へと進出していった。日本には少なくとも6系統、10種程度の仲間が約1900万~2万5000年前に生息したとみられ、発見された化石の実物や模型、関連する書籍を含め計約120点を紹介している。
アケボノゾウの全身骨格模型も
博物館の玄関ホールには、滋賀県多賀町で1993年に見つかった約180万年前のアケボノゾウの全身骨格模型を展示した。広く知られるナウマンゾウの頭骨や歯のほか、国内では最古のアネクテンスゾウの上下のあご、伏見区で66年に見つかった約50万年前のトウヨウゾウの歯など、発掘の歴史を系統的に並べた。
出現した初期からゾウの進化をたどるコーナーでは、体重5キロ程度の小動物から大きくなったことや、祖先の種には下あごにも牙が伸びていて、上向きや下向きなど長さや形も様々だったことを紹介している。
講演会も予定
高井正成館長は「ゾウの進化は、不思議なことがたくさんある。展示を見て想像を膨らませてほしい」と話している。
月曜、火曜休館。一般400円、大学生300円、高校生以下、府内の大学生らは無料。8月22日の午後1時からは、滋賀県立琵琶湖博物館の高橋啓一名誉館長の講演も予定している。



