「思わず笑って、そして考えさせる」研究に贈られるイグ・ノーベル賞。日本は2025年まで19年連続で受賞しており、今年も受賞者が出れば20年連続となる。日本の強さの秘密は何なのか。授賞式はスイスのチューリヒで9月3日(日本時間4日未明)に開かれる。
過去の受賞研究と実用化の事例
日本発でイグ・ノーベル賞を受賞したものには、1997年の経済学賞を受賞した「たまごっち」や、2004年の平和賞の「カラオケ」がある。最近では、23年に栄養学賞を受賞した明治大の宮下芳明教授と東大の中村裕美特任准教授の研究から、減塩につなげられる「エレキソルトスプーン」が製品化されたケースもある。
日本が強い理由とは
受賞が途切れずに続いている理由として、イグ・ノーベル賞委員会の日本担当ディレクターを務める古澤輝由・立教大特任准教授は、「第一に、14年の物理学賞を受賞した『バナナは本当に滑るのか』といった問いや視点の独創性。第二に、08年の認知科学賞をとった『粘菌に迷路を解かせる』など、検証するときの手法の独自性があるから」と見る。
古澤特任准教授は、イグ・ノーベル賞の創設者が「えらくなりすぎた『科学』をみんなが親しめるものにしたい」とあえてボロボロのタキシードで授賞式に臨んでいたのに倣い、この姿で取材に応じている。
今後の見通し
日本のイグ・ノーベル賞受賞が20年連続となるかどうかは、9月3日にスイス・チューリヒで行われる授賞式で明らかになる。



