タイヤ大手のブリヂストン(東京)と九州大の共同研究で、天然ゴムの原料となる低木「グアユール」のゲノム編集が可能であることが実験で確認された。収量増など実用化に向けた大きな一歩となる。
市長への報告と研究の背景
ブリヂストンの草野智弘執行役CIOらは27日、福岡県久留米市の原口新五市長を表敬訪問し、九州大と共同で進めている研究の成果を報告した。
同社によると、タイヤの原材料の4分の1を占める天然ゴムの主な原料「パラゴムノキ」は、産地が東南アジアに集中している。将来、天然ゴムの需要増加が見込まれる中、生産性の向上や供給源の多様化が課題となっている。
グアユールの可能性と今後の展望
共同研究では、米国やメキシコが原産の低木「グアユール」に注目。乾燥地帯で育つため、熱帯地域に生育するパラゴムノキとは異なる気候で栽培できる。これまで1本あたりの収量が少ないことなどが課題だったが、ゲノム編集の可能性を確認したことで、収量増や実用化への道が開けたという。
草野執行役は「このまま未来も(同じ)原料が入手できるとは限らない。どのように持続可能なモデルにできるのかという社会課題に向き合って考えていく必要がある」と語った。



