老化は避けられない運命なのだろうか。科学技術で老化を遅らせ、健康で過ごせる時間を長くする可能性を探る研究が盛んになっている。本記事では、老化研究がなぜ今注目されているのか、何が分かってきたのか、老化を遅らせる薬は開発できるのかなど、5つの観点から最新の知見を紹介する。
なぜ、いま老化研究が盛んなのか
老化とは、加齢とともに体の機能が少しずつ変化していくことだ。がんや心臓病など、加齢とともに発症リスクが高まる病気は多い。老化プロセスに介入できれば、加齢で増える病気をまとめて予防できるかもしれないという期待がある。
高齢化が進み、医療費の増加が社会課題となるなか、生命科学や情報科学技術の進歩によって健康寿命を延ばせるのではないかと期待がかかる。
老化の研究で何がわかってきたのか
人類の夢である「長寿」をめざす科学研究が加速している。メカニズムの解明が進み、莫大な資金が流れ込むことで、創薬の新たな可能性が生まれている。一方、危うさも見えてきた。日米の最前線を紹介する。
老化研究を続けてきた大阪大の原英二教授の実験室(大阪府吹田市)では、遺伝子レベルでの老化メカニズムの解明が進められている。
老化の特徴と測定可能性
老化の特徴はどのようなものか、また老化は測れるのかについても研究が進んでいる。老化の指標を数値化できれば、介入効果の評価が可能になると期待されている。
老化を遅らせる薬は開発できるのか
老化を遅らせる薬の開発可能性も模索されている。基礎研究の進展により、創薬に向けた新たな道が開かれつつあるが、実用化にはまだ課題が多いとみられる。
この連載は全5回で、日米の最前線を紹介する。



