ちりめん街道の機音詠んだ最優秀短歌、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑隣に建立
ちりめん街道の機音詠んだ短歌、歌碑に建立

京都府与謝野町は合併20周年記念事業として募集した「よさの短歌」の最優秀賞に、三重県尾鷲市の食品店経営、中村東太さん(78)の<虹立ちてちりめん街道はなやぎぬ与謝の未来へ響く機音(はたおと)>を選んだ。作品が刻まれた歌碑は、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑が立つ大内峠一字観公園に建立され、除幕式が行われた。

「よさの短歌」に382首が寄せられる

よさの短歌の募集は実行委員会と町観光協会が主催。一般の部に146人282首、小中学生の部に85人100首が寄せられた。

作品に込められた願い

<虹たちて->には、伝統的建造物群保存地区のちりめん街道に今も響く機音は、未来に向かって絶えることなく続くことを、今しも立った虹が約束してくれているようだ-という意味が込められている。

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中村さんは約50年前、妻と子供の家族4人で天橋立に観光旅行をした際、ちりめん街道にも足を運び、機音を聞いた。20代の頃に親しんだ短歌を約10年前に本格的に再開。テレビ番組に投稿して特選に選ばれるなどしたが作品が石碑になるのは初めてといい、「ちりめんの文化が後世に残ってほしいと願って詠んだが、石碑になるとは青天の霹靂(へきれき)で光栄の至り。鉄幹・晶子の歌碑と並ぶのは畏れ多い」と話していた。

与謝野町と鉄幹・晶子夫妻のゆかり

与謝野町は鉄幹の父で僧侶歌人だった与謝野礼厳(れいごん)の出身地。昭和5年に父のふるさとを訪れた鉄幹・晶子夫妻は天橋立を望む大内峠で景観を愛でた。一字観公園には鉄幹の<たのしみは大内峠にきはまりぬまろき入江とひとすぢの松>、晶子の<海山の青きが中に螺鈿(らでん)おく峠の裾の岩瀧の町>の歌碑がたたずんでいる。

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