九州大の屋宜禎央助教(昆虫科学)と大学院生の岡太陽さんが、東京や長崎、沖縄の離島で採集されたガが、レモンの花や実を食べる外来種であることを突き止め、日本応用動物昆虫学会の英文誌で25日までに報告した。和名をレモンニセスガと提案した。
国内での分布と特定の経緯
このガはオセアニアや東南アジアなどに分布し、成虫は羽を広げた時の幅が1センチほど。幼虫がレモンの花や若い実に入り込んで中を食べるため、外から発見しにくい厄介な害虫だ。
屋宜さんと岡さんが父島や長崎県の対馬で見慣れないガを採集したのをきっかけに、各地の博物館や収集家が持つ標本を調査。2000年前後には沖縄本島や西表島にもいたことが分かった。
原産地と今後の注意点
その上で国内の標本を英国の博物館にある標本と照合し、レモンニセスガだと特定した。交尾器という器官の形が決め手となった。また遺伝情報の解析などから、オーストラリア原産とみられることも分かった。
国内でレモン栽培が広がる中、卵のついた苗木の移動に伴って各地に拡散する恐れがあり、注意を呼びかけた。



