岸井ゆきの主演WOWOWドラマ、国指定重要文化財・成巽閣「群青の間」で初のドラマ撮影
岸井ゆきの主演ドラマ、重要文化財で初撮影

岸井ゆきのが主演するWOWOW『連続ドラマW 恩田陸 ユージニア』(11月8日スタート、毎週日曜22:00~ ※全6話、第1話無料放送・配信)で、国指定重要文化財の成巽閣(石川県金沢市)にある「群青の間」で撮影が行われた。同所でドラマ作品の撮影が行われたのは初めてだという。

約3年の交渉を経て実現

原作は、恩田陸が2005年に発表し、第59回日本推理作家協会賞を受賞した同名小説。北陸・K市の名家で起きた17人の大量毒殺事件を巡り、生き残った盲目の少女、事件を目撃した女性、真相を追うライターらが、約30年にわたって事件の記憶に翻弄されていくダークミステリーだ。脚本は安達奈緒子氏が手掛ける。

今回撮影が行われた成巽閣は、1863年に加賀藩13代藩主・前田斉泰が母・眞龍院の隠居所として建てた建物。江戸時代末期の大名屋敷を代表する建築として、国の重要文化財に指定されている。「群青の間」は、天井に西欧から輸入された顔料のウルトラマリンブルーを用いた鮮やかな群青色が特徴。北陸新幹線「かがやき」のグリーン車にも、この色がモチーフとして採用されている。

成巽閣の吉竹泰雄館長によると、撮影の相談があったのは約3年前。吉竹館長は「本格的ドラマ作品はこれまでなく正直、実現するとは思いませんでした」と振り返り、原作と制作陣の熱意に触れたことで「『群青の間』を欠くことはできないという思いに至り今回の撮影となりました」と明かしている。

劇中で使用される場面

劇中では、40代のフリーライター・田波友子(木竜麻生)が、32年前の毒殺事件について満喜子に取材する場面に使用される。友子は、満喜子が事件を題材に執筆した小説に、実行犯以外にも犯人が存在する可能性が示唆されていると指摘。一方、満喜子は、人間が書く以上、事実に基づいていても完全なノンフィクションは存在しないと語り、不気味な笑みを浮かべる。

公開された場面写真には、満喜子に加え、事件の生存者・青澤緋紗子(成海璃子)、真相を追う友子の20代と40代の姿が登場。事件の記憶によって変化していく3人の人生が、それぞれの表情から浮かび上がる。また、17人が死亡した事件の実行犯・ユージン(倉須洸)の姿も公開された。ユージンは「事件をやったのは自分だ」という遺書を残して自殺した青年。かつては静かで優しい人物だったが、妄想の中で何者かから「お告げ」を受けていた。解禁された写真では、その狂気を感じさせる姿も捉えられている。

完成報告会の生配信が決定

本予告には、群青の間で意味ありげに笑う満喜子や、真相を追う友子、何かを知っている緋紗子らが登場。事件の記憶に人生を侵食されていく人々の姿が描かれる。さらに、11月5日18時30分から完成報告会を開催し、WOWOW公式Instagramで生配信することも決定。岸井、木竜、成海、WOWOWの山田雅樹プロデューサーが登壇する予定となっている。

岸井ゆきのは、1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』『愛がなんだ』『やがて海へと届く』『ケイコ 目を澄ませて』、ドラマ『まんぷく』『恋せぬふたり』『アトムの童』『お別れホスピタル』などに出演。映画『ケイコ 目を澄ませて』では、第46回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した。