第51期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局は15日午前9時、2日目が打ち継がれた。一力遼名人(29)に芝野虎丸棋聖(26)が挑戦しており、ここまで3勝2敗の芝野挑戦者がタイトル奪取を決めるか、一力名人が踏みとどまって決着を最終第7局に持ち込むかが焦点だ。
1日目はカド番の一力名人がリード
舞台は千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月。立会人は石田秀芳二十四世本因坊(78)、新聞解説は福岡航太朗本因坊(20)、ユーチューブ解説は広瀬優一七段(25)。持ち時間は各8時間で、1日目の消費時間は黒番の芝野挑戦者が4時間、白番の一力名人が3時間30分だった。
1日目は芝野挑戦者が上辺で大胆な捨て石作戦を敢行し、黒35まで右辺から中央にかけて巨大な黒の勢力圏を築いた。しかし名人は冷静に対応し、上辺白36、38と相手の捨て石を確実に確保。万全の石構えにしてから右下白44と相手陣に手をつけた。
名人の岩盤勢力、挑戦者に我慢の時間
名人は上辺とは逆に捨て石作戦を採用し、白80まで中央に岩盤勢力を築く。これをバックに白94から右上の黒陣に手をつけ、自陣を固めてから相手陣に突入するリズムを崩さず、獲得陣地で挑戦者を引き離した。
解説の福岡航太朗本因坊は「右上の名人の白石3個も取られる危険はありません。上辺、右下、左下の折衝もすべて名人が主張を通し、挑戦者には我慢の時間が続いています」と語った。
対局は15日午前9時に再開する。