松岡茉優×仲里依紗、初共演で『ダウンタイム』クライマックスが“想定外”に
松岡茉優×仲里依紗、初共演で『ダウンタイム』が想定外の結末に

動画配信サービス「Netflix」オリジナル作品『ダウンタイム』が9月17日より世界独占配信されている。美容整形業界にスポットを当て、「美しくなりたい」「自分を変えたい」と願う人々の希望や葛藤、その裏側に潜む光と闇を描くヒューマンサスペンスだ。今作が初共演となる松岡茉優と仲里依紗が、オファーを受けた際の心境や演じる上で意識したこと、お互いの第一印象、撮影現場や共演者とのエピソードを語った。

「こんなドラマ観たことない」と語る2人

オファーを受けた際の気持ちについて、松岡は「最初に台本を読んだとき、Netflixさんがこれまでさまざまな題材に向き合ってきたなかで、今回は美容整形を題材にするのだという驚きがありました」と振り返る。仲も「驚きましたし、こんなドラマは観たことないと脚本を読んでいても思いました。そういう作品に出演できることはうれしいです」と語った。

天才的なオペ技術を持つ形成外科医・沼田文を演じる松岡は、美容外科に移る役柄について「最初は美容整形に否定的な考えを持っていますが、さまざまな患者さんと出会うなかで、その考え方が少しずつ変化していきます」と説明。6ヶ月という長い撮影期間を経て「撮り終える頃には、文ならどう呼吸し、どう動くかを考えなくても自然に出てくるような感覚がありました」と役に馴染んだことを明かした。

「美で人を救う」を掲げるカリスマ美容外科医・遠山凜を演じる仲は「凜先生は(クリニックの)看板になっているぐらい、アイコン的な存在なので、ちゃんとビューティーに演じなきゃいけないというのが、最初はプレッシャーでした」と撮影開始当初の心境を語る。演じる上で「美容整形業界の光と闇が描かれている作品なので、凜先生はどっちサイドなのだろうと観ている方は考えると思います。本心はどう思っているのかという部分を軸に進んでいくので、そこを丁寧に演じなきゃいけないなと」と意識したという。

汗だくの全身運動、リアルを追求した施術シーン

施術シーンの撮影で大変だったことについて、仲は脂肪吸引のシーンを例に挙げ「すごく短いシーンですけど(脂肪吸引を)見たことがない人は、びっくりすると思います。フルマラソンを走った後かのような、それぐらいの感じでした」と明かす。松岡も「実際、先生方も汗だくになるとおっしゃっていました」と付け加えた。

目の手術のシーンでは「左右で立ち位置を変えながら施術されると伺いました。実際の動きを見て、全身を使う仕事なのだと感じましたし、患者さんと向き合う姿からは、身体だけでなく気持ちも動かす仕事なのだと思いました」と松岡。仲は「アスリートのような印象を受けました」と振り返った。

初共演の第一印象は「しびれ」?

初共演となる2人の第一印象について、仲は「最初に会ったのは衣装合わせのときで、茉優ちゃんがおかきを手土産に持ってきてくれて。舌がしびれるおかきですごくおいしくて、忘れられないくらい。だからもう印象はしびれですね」と笑いながら明かした。さらに「最初に茉優ちゃんを見たとき『なんて透き通った人!』と感じたし、ピカピカ光っていました。これが芸能人だと思いました」と語った。

一方、松岡は「うれしい驚きの連続でした。最初のシーンというかカメラテストのときから、凜先生と向き合うと、自分でも予期していなかった感情が出てきて。『相性が良い』という言葉だけでは言い表せないくらい、里依紗ちゃんのお芝居からたくさんのものを引き出してもらいました」と共演の手応えを語った。

この相乗効果はクライマックスにも影響を与えたようで、松岡は「私が台本を読んだ段階で想像していたクライマックスとは、違うものになりました」と明かす。「シスターフッドの物語なので、台本を読んだときには、凜と文の関係はこう変化していくのだろうと想像していました。でも実際に里依紗ちゃんとお芝居をすると、想像とは違う感情が生まれて。自分一人で考えていたものとは違う着地点にたどり着けたことが、うれしい想定外でした。1シーン、1シーンが楽しかったです」と振り返った。

院長室の最後のシーンで「やった〜!」

特に印象深いシーンについて、松岡は「クライマックス付近の凜とのシーンは、台本を読んだ段階で考えていたプランとは違う感情が生まれました。凜先生と向き合ったときに、文のなかの何かが揺らいだような感覚があって」と語る。仲も「あのシーンではびっくりしました。私は結構、行き当たりばったりでやっちゃうところもあって(苦笑)。それでもびっくりするぐらいの行き当たりばったり感でした。演じながら『お〜っ!』という感覚があって。私もそこまで作ってきた凜の強さが一気にバーンと破裂したシーンでした」と当時を振り返った。

そのシーンは院長室で撮影する最後のシーンだったといい、松岡は「撮り終えたとき、里依紗ちゃんが『やった〜!』と喜んでいる姿を見て、私も泣けるほどうれしかった。院長室では緊張感のあるシーンをたくさん撮ってきたので、二人で最後までたどり着けたような感覚がありました」と述べた。仲は「院長室は本当に地獄でした(笑)。スタッフさんからも『あのシーンは……』と言われていて、大丈夫だと思っていましたが本当に大変でした」と苦笑いした。

豪華キャスト陣とのエピソード

共演者とのエピソードについて、松岡は「やっぱり田中みな実先生ですね(笑)」と切り出す。仲は「茉優ちゃんとは芝居のことでもお話していたけど、それ以外の話題でもたくさん話せるようになったのは、先生がいてくださったから。みな実様には感謝しております」と語った。松岡も「もともと、みな実ちゃんは私たち二人の共通の友人だったので、三人で話すきっかけを作ってくれました」と明かす。

ゲストキャストでは、仲が「安達祐実さんは素敵でした。撮影現場では研ナオコさんと安達さんの素顔を見ていません」と述べると、松岡も「お二人とも私たちより早く現場に入り、特殊メイクをされていました。撮影の合間もメイクをしたままだったので、現場では素顔を拝見する機会がありませんでした」と説明。仲は「この作品のあと、すぐ私、安達さんと別作品で共演したのですけど、そのとき『あっ、安達さんだ』って(笑)」と明かした。

松岡は、連続ドラマ初出演となった沼田尊役の武田創世について「撮影の初めの頃から、永作博美さんや増子直純さんのお芝居を受けながら、現場で一つひとつ吸収していく姿が印象に残っています」と語る。「撮影が進むにつれて、『用意、スタート』の前に自分で動きを考え、『スマートフォンを触っているところから始めたいので、スマートフォンをお借りできますか』と提案してくれるようになりました。6ヶ月の撮影を通して、創世君が役と向き合う姿の変化を間近で見られたことは、とても光栄でした。これからどんな俳優になっていくのか楽しみです」と成長を称えた。

「美しさ」と向き合う作品のメッセージ

「美しさ」について、仲は「今作に出てくる患者さんたちのように、多くの人が美しくなれるのであればなりたいと思うだろうし、心も生活も美しくなれば表情が豊かになるし考え方も変わってくる。笑顔が増えてくると思います。美しくなることは、自分が明日笑うためにやっているのだなという印象は受けました」と語った。

松岡は「私たち2人は医師側として作品に参加しましたが、患者役の俳優さんたちが一人ひとりの背景や願いに向き合って演じてくださっていました。そのお芝居を受けているときに、『こうなりたい』『こうしたい』という思いがまっすぐ伝わってきて、その姿を美しいと感じました」と述べ、視聴者へのメッセージとして「文と凜の関係性や、二人が抱えてきた過去は、物語の後半で少しずつ明かされていきます。美容整形を題材にした作品であると同時に、二人の関係を描くシスターフッドであり、ヒューマンサスペンスでもあります。物語がなぜ始まったのかが見えてくる後半まで、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」と語った。