日本テレビ系の視聴者参加型超大型番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』が約30年ぶりに復活し、2027年1月1日・2日の2夜連続で放送されることが13日、発表された。放送に先立ち、12日には東京・ジャイアンツタウンスタジアムで国内1次予選が開催された。
地球一周規模にスケールアップ、新MCは櫻井翔
同番組は誕生50周年を記念し、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカへと続く全行程約4万2000キロメートルの「地球一周規模」にスケールアップして放送される。新たな総合MCとして櫻井翔が就任する。
早朝からスタジアムに詰めかけた挑戦者たちの熱気は、第1問の発表を前に早くも最高潮に達していた。オープニングのファンファーレとともに、2代目総合MCを務めた福澤朗がサプライズで登場すると、会場からは割れんばかりの地鳴りのような歓声が沸き起こった。「ジャストミート!皆さん、ようこそウルトラクイズへ!」と往年の名フレーズで会場を温め、「新たなウルトラクイズを象徴する新MCをご紹介しましょう!」の掛け声とともに新MC・櫻井がメインステージに姿を現した。ステージ上では福澤と櫻井の熱い握手が交わされ、伝説のクイズ番組の魂が受け継がれた。そして、櫻井の口から放たれた全力投球の「ニューヨークへ行きたいかー?」「罰ゲームは怖くないかー?」という魂のコール。それに呼応する挑戦者たちの拳と雄叫びがスタジアムに響き渡り、いよいよ過酷なサバイバルの火蓋が切られた。
歴代チャンピオンが駆けつけ、優勝旗返還
会場には、ウルトラクイズの歴史に名を刻む歴代チャンピオンたちも駆けつけた。第11回優勝の稲川良夫さん、第12回優勝の瀬間康仁さん、第15回優勝の能勢一幸さん、第16回優勝の田中健一さん、第17回優勝の小川圭太さんがオープンカーに乗って堂々たる入場を果たすと、挑戦者たちの目は羨望のまなざしへと変わった。小川さんから櫻井へ歴史ある「優勝旗」が返還され、次なる王者への道が示された。さらにこの日、スタジアムの挑戦者の中には、1977年の第1回大会優勝者である故・松尾清三さんの息子と娘の姿もあった。親から子へ、そして昭和から令和へ。50年の時を超えて夢のバトンが受け継がれる光景は、この番組がただのクイズ番組ではなく、人生そのものを描くドキュメンタリーであることを強く証明していた。
「知識を超える推理力」が加わった令和のウルトラクイズ。出題される予測不能な難問に対し、挑戦者たちは頭脳をフル回転させ、究極の選択を迫られる。正解発表の瞬間、歓喜の叫びを上げる勝者たちの傍らで、膝から崩れ落ちる敗者たち。勝てば天国、負ければその場で夢が途絶えるという残酷なコントラストが、グラウンドに描き出された。
“敗者の味方”徳光和夫が登場、敗者を称える
しかし、ウルトラクイズは「敗者が主役」の番組でもある。夢破れてスタジアムを去る彼らの前に現れたのは、おなじみ“敗者の味方”徳光和夫だ。「令和になっても敗者の味方、徳光がやって参りました!」とマイクを片手に登場し、日本テレビの後輩アナウンサー・住岡佑樹を引き連れて、悔しさに沈む敗者たち一人ひとりの思いを優しく掬い上げた。敗者の悔し涙を受け止める「水ぶっかけ」の儀式も行われ、スタジアムは敗者を称える温かい拍手と笑顔、そして涙に包まれた。
大会終了後に行われたインタビューにて、櫻井は大会本番前に“ミスターウルトラクイズ”初代MC・福留功男と対談していたことを告白。長年番組の顔として熱狂を生み出してきた大先輩から、MCとしての極意と熱いエピソードが明かされた。対談の中で福留が櫻井に伝えたのは半世紀近く受け継がれるMCとしての矜持だった。櫻井は「本当にいろんなお話を聞かせてくださって。ご自身が大変だったことや気をつけるべきことなど、虎の巻を渡されるかのような時間で、すごく貴重な時間でした」と背中を押されたことが深く印象に残っていると振り返り、大先輩からの金言を胸に新MCとして挑んだ旨を語った。
数多の夢と人生が交錯した国内1次予選。見事突破した勝者たちは、次なる関門「国内2次予選」へと進む。彼らを待ち受けるのは、未知なる3大陸を巡る極限のサバイバル。果たして、過酷な試練を乗り越え、決勝の地・ニューヨークで栄冠を手にするのは誰なのか。筋書きのない人間ドラマの結末は、2027年1月1日、2日の放送で明らかになる。
櫻井翔コメント全文
――新MCとして、国内1次予選を終えた今の率直な感想は。
とにかく、熱気がすごかったですね。足を運んでくださる挑戦者の皆さんの熱量の高さに驚かされましたし、あとは何より、僕としては福留さん、福澤さんという大先輩のあとを歩むのが、不安な部分と緊張と、MCを務め上げきれるかというところがあったんですけど、挑戦者の皆さんが温かくこのウルトラクイズに迎えてくださって、すごく心強かったです。ここに至るまでいろんな準備をして参加してくださっていると思うんですけど、帰りながらみんな「ありがとう」とか「楽しかったよ」と言いながら手を振って会場をあとにする姿が、本当に「素敵な番組なんだな」と思いました。
――初代総合MC・福留さんからのVTRコメントや2代目総合MC・福澤さんからのメッセージで印象に残っていることは。
福澤さんは今朝お会いした時のひと言目が「問題の下読みした?」って言ってくださって。「そんな細かいところまで気にしてくださるんだ!」ってびっくりしました。「頑張ってね」とか「楽しみにしてるよ」じゃなくて、「問題の下読みした?」って(笑)。本当に気にしてくださっているんだなというのがうれしかったです。福留さんは、お会いする機会をいただけただけでも光栄だったんですけど、40分くらい本当にいろんなお話を聞かせてくださって。ご自身が大変だったことや気をつけるべきことなど、虎の巻を渡されるかのような時間で、すごく貴重な時間でした。一番強く言ってくれたのは「とにかく睡眠しっかり取れ」(笑)。お二方ともMCを務めあげる上でのリアルを教えてくださって、心の準備ができたというのが大きかったですね。
――放送日が2027年1月1日と2日に決定しましたが、視聴者にどんなふうに番組を楽しんでもらいたいですか。
お正月と聞いて最初に浮かぶのは家族の景色なんですよね。いつもの家族だけじゃなくて、おじいちゃん、おばあちゃん、いとこがいるような親戚の集まりを思い浮かべるので、家族そろって「あーだこーだ」言いながら、〇×クイズに参加するような気持ちで見てもらいたいのが1つ。あとは福留さんが「人生を映すドキュメンタリーのようなものだ」とお話しされていたんですけど、それぞれの挑戦者に心を重ねながら、人間模様を追体験してもらいたいなと思います。



