漫才とコントの順番を競う異色の賞レース「ダブルインパクト2026」が開催される。今年のファイナリスト8組が決定し、昨年の『M-1グランプリ』準優勝のドンデコルテをはじめ、実力派が揃った。本記事では、見どころを徹底解説する。
大会のルールと特徴
この大会は、ファイナリストが漫才とコントのどちらを先に披露するかを自ら選択できる点が最大の特徴だ。前回は7組中6組が1本目にコントを選択。唯一漫才を選んだスタミナパンのトシダタカヒデが「みんななんか、得意なコントからやってね。よくないでしょ、あんなの!」と叫んだ場面が印象的だった。
今年のファーストステージの脱落システムは、この傾向を打破する狙いがあるとみられる。『M-1』の「笑神籤(えみくじ)」のようなランダム性ではなく、「1本目で上位に食い込むネタをやらねば」というプレッシャーから生まれる心理戦を促し、臨場感やドラマ性を高めようとしている。
ファイナリスト8組を紹介
今年のファイナリストは、ななまがり、蛙亭、ダンビラムーチョ、TCクラクション、今夜も星が綺麗、滝音、ドンデコルテ、ビスケットブラザーズの8組。ななまがり以外はすべて初出場だ。コントのイメージが強いコンビも多いが、前回ほど偏りはなく、漫才師や両刀使いとして高い評価を受けるコンビが増えている。
本命はダンビラムーチョ?
注目はダンビラムーチョの大原優一と原田フニャオだ。コンビ結成16年目。2023年に『M-1』決勝8位、2024年に『キングオブコント(KOC)』決勝6位の実績を持つ。漫才、コント、歌ネタ、野球部あるあるなど、ジャンルに収まらない多彩な笑いが武器だ。
昨年は諸事情で大会に出られなかったが、初参戦で決勝進出を果たした地肩の強さを見せた。準決勝では、ネタ中に緊急地震速報のスマホアラームが鳴り響くトラブルをアドリブで笑いに変えたというエピソードもある。骨太な彼らが、インパクトの強い2本をぶつけ、初のビッグタイトルを獲得する可能性は十分だ。
ドンデコルテと滝音も有力候補
ダンビラムーチョに次ぐ有力候補が、漫才のイメージが強いドンデコルテと滝音だ。ドンデコルテは結成7年目。昨年の『M-1』準優勝を皮切りに、小橋共作と渡辺銀次が怒涛の活躍を見せている。単独ライブの配信チケットが爆売れし、渡辺は『R-1グランプリ』決勝3位に輝き、バラエティーやCMに引っ張りだこ。デジタル写真集もヒットした。
渡辺は「(今年は賞レースに)全部出ます」と宣言。わずかな休暇をネタ作りに当て、各大会に備えているという。中年の味わいを放つ渡辺と、それを引き立てる小橋のコンビネーションが、頂点へと駆け上がる原動力だ。
大阪の実力者たちも参戦
その他のファイナリストも侮れない。ななまがりは唯一の経験者で、安定感が光る。蛙亭は独特の世界観で観客を魅了し、TCクラクションは若手ながら勢いがある。今夜も星が綺麗はシュールな笑いが持ち味、滝音は漫才の技巧派、ビスケットブラザーズはパワフルなコントで勝負する。
ダブルインパクト2026は、漫才とコントの融合が生む新たなドラマに注目だ。果たして、初代王者の座を手にするのはどのコンビか。熱戦が期待される。



