バイオリン2人とピアノの3人組音楽ユニット「TSUKEMEN(ツケメン)」のメンバーで、バイオリンとビオラで活躍するTAIRIKが、ソロでのメジャーデビューとなるアルバム「Mother」(キング)をリリースした。「聴いた方の心に寄り添う、癒やしの音楽を届けたい」とアルバムに込めた思いを語る。
自作曲中心の8曲、歴史的背景への思い
アルバムには、自作曲を中心に8曲を収録。新曲でもある表題曲は、「母から子への無償の愛」と、「地球を包み込むような大きな愛」をイメージして作曲した。壮大かつ優しいメロディーは、心にすっと入り込む。
アルバム全体を通して「東日本大震災から15年、終戦から80年が過ぎたことも考え、悲しみにも寄り添えるアプローチをしたいと考えた」と歴史的な背景にも思いをはせた。
津軽三味線から受けたインスピレーション
一方、「JONGARA」では、勇気づけるようなダイナミックな演奏も。「自分が西洋楽器を演奏する日本人であることを意識したときに、津軽三味線に出会って青森でも演奏を聞いて、インスピレーションを受けた曲」だという。
バイオリンとビオラの二刀流が、演奏スタイルの特徴。「旋律の彼方へ」など、1曲の中で2種類の楽器を使う演奏もお手のものだ。「ビオラは学生時代から授業でも弾くときがあって、自分でも適性があるのかなと。普段は支える側で目立たないかもしれないけど、人の声に近いと言われていて魅力的な楽器です」
リサイタルで新曲とクラシック名曲を披露
8月3日に東京・築地の浜離宮朝日ホールで行われたリサイタルでは、新曲の他、フランクのバイオリン・ソナタなどクラシックの名曲も披露。ピアノの佐藤卓史と息のあった演奏で会場を沸かせた。「Mother」の曲紹介では、「曲名が『Father』だと、1人の顔が皆さんの頭に思い浮かんでしまう」と父・さだまさし譲りの軽妙なトークでも盛り上げた。
軸はユニットに置きながらも、「ソロは自分の思いついたことを具現化できる場所。心のままにやっていきたい」と、今後も多彩な表現を追求していく。



