Mrs. GREEN APPLE大森元貴さん、音楽観語る 「ライラック」のイントロに込めた意味
ミセス大森元貴さんが音楽観語る 「ライラック」イントロの意味

「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴さんが9月下旬に報道各社のインタビューに応じ、バンドの「現在地」を語った。楽曲制作全般を担う大森さんは、大衆に届く音楽を志向する姿勢を貫き、いまや「国民的」とも称されるバンドになったことへの思いを明かした。

「国民的」を背負う覚悟

「バンドってやっぱりニッチなもので、難儀な人たちの集合体なんですよね。『わかってくれる人にわかってくれりゃいいよ』っていう精神で成り立っている側面がある。でも、今のミセスがこれだけ好きなことをやらせてもらっている中で、急に『もうわかんないんだったらいいよ』と言うのはめっちゃダサいじゃないですか。それをしないっていう覚悟を持つことこそが、『国民的』という存在を背負う動機につながっている」と語った。

昨年、NHK紅白歌合戦の白組トリを初めて務め、日本レコード大賞を2023年から3年連続で受賞。国内アーティスト初となるストリーミング累計再生回数180億回(Billboard JAPAN集計)も突破し、今年6月には国内最大規模の音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」で2年連続となる「最優秀アーティスト賞」を獲得した。15年にメジャーデビューしたロックバンドは、時を重ね、社会の最大公約数の感覚に寄り添う大衆音楽の担い手としての意味を帯び始めている。

新作「POPS」に込めたスローガン

9月末に発表した新作アルバムのタイトルも「POPS」だ。「単にジャンルの名前やただ単に明るいという意味ではなくて、やっぱり大衆的・商業的という意味合いがある言葉ですよね。『そこをずれていくんじゃねえぞ』という自らに対するスローガンのような感じでつけた感覚です。(音楽を)多くの方に届けるには何が大切なのかについて、もう一度自分たちが考えるためのきっかけのタイトルです」と明かす。

音楽の楽しみ方の主流がストリーミング再生となり、リスナーが数十秒聴いた程度では「再生されていない」ことにされる時代の中で曲を作る。ヒットを狙うには、例えば、イントロがない、もしくは極端に短い曲にするといった妥協が必要な空気があるが、そんな時流にはおもねらない。「時代に逆行した曲を書いている」と語り、「そもそも『ライラック』の…」と続けた。