2026年6月12日から6月18日までのYouTubeチャートTOP100の週間総視聴回数は前週比3.2%減、TOP100の初登場作は前週と同じ14作となった。その中で、米津玄師「IRIS OUT」が462.0万回再生を記録し、前週4位から18週ぶりに首位に返り咲いた。ランクイン40週目を迎えたロングヒット曲が再び頂点に立った形だ。
米津玄師、新曲「烏」が6位初登場
米津玄師の作品は「IRIS OUT」に加え、NHKサッカーテーマとして書き下ろした新曲「烏」(246.2万回)が6位に初登場。さらに「JANE DOE」(119.3万回)も20位(前週23位)にランクインし、TOP20内に3曲を送り込んだ。「烏」の初登場と合わせ、米津玄師作品への注目度の高まりがうかがえる。
新曲「烏」は、「勝つ」という目標を共有する集団の中にいながらも、一人ひとりが独立した個人でいられることを肯定し、競争という構造の中に“すきま風”を吹かせたいという気持ちで作られたという。タイトルの「烏」は日本代表のエンブレムをモチーフにしつつ、米津自身の身近な“気安い存在”としてのカラスのイメージが重ねられている。
ミュージックビデオは巨大な船を生み出す造船所を舞台に、物体の“断面”を通して表面からは見えない時間の蓄積を可視化した映像作品。無数の工程と時間が積み重なり、やがて一つの形になる様子を通じて、そこに至るまでの“見えなかった時間”が描かれている。
また、米津玄師が描き下ろした「烏」ジャケットの絵柄を使用したTikTok用カメラエフェクトも公開された。カラスの羽が両頬にペイントされる動画フィルターで、頭には小さなカラスが乗っており、カメラに向かってピースサインをするとカラスが頭上を舞い、手のひらを上に向けると手にカラスが飛んでくる遊び心あふれる仕様となっている。
サカナクション「夜の踊り子」がネットミームで2位
2位は前週首位だったサカナクション「夜の踊り子」(421.0万回)。2012年リリースの楽曲だが、インドネシアの伝統的なボートレース「パチュ・ジャルール」で船首に立って踊る少年の映像と同曲を合わせたショート動画がネットミーム化し、TikTokやYouTubeを中心に拡散。山口一郎も自身のYouTube番組などで“ミームダンス”を披露しているほか、M!LK、なにわ男子、GENERATIONS、LE SSERAFIM、乃木坂46、FRUITS ZIPPERのメンバーらも楽曲を使った関連動画を投稿し、再生回数は高水準で推移している。
M!LKがTOP10内に3曲、TOP30内に4曲
3位(前週2位)はM!LK「好きすぎて減!」(419.4万回)。M!LKの作品は4位(前週3位)に「爆裂愛してる」(357.3万回)、8位(前週9位)に「アイドルパワー」(186.5万回)とTOP10内に3曲がランクイン。さらに13位には新曲「真・運命」(141.6万回)が初登場しており、TOP30内に4曲を送り込み、引き続き高い存在感を示した。
アーティスト別ランクイン数、嵐が最多
アーティスト別では、TOP100内のランクイン作品数で嵐が9作(前週18作)で最多。M!LKが6作(前週5作)、Snow Manが6作(前週5作)、Mrs. GREEN APPLEが3作(大森元貴名義含む)、HANAが3作となった。
新曲初登場:LE SSERAFIM・ILLIT・KATSEYEコラボ、≠ME
19位には、LE SSERAFIM、ILLIT、KATSEYEによるコラボレーション曲「ICONIC BY MISTAKE」(122.8万回)が初登場。強烈なビートと中毒性の高いサビが印象的で、MVでは3グループの個性が際立つパフォーマンスを披露。SNSではダンスチャレンジ動画も多数投稿されている。
21位に初登場したのは、≠ME「愛くださいませ」(119.1万回)。6月24日リリースの両A面シングルの表題曲で、SNSではメンバー永田詩央里の“目のハイライトが消える”サビのパフォーマンスが話題となり、TikTokでは“くださいませチャレンジ”も多数投稿されている。
大幅順位上昇:AnythingBecomesMoe、マイケル・ジャクソン
大幅に順位を上げた楽曲では、AnythingBecomesMoe「ヤラララ(YARARARA)feat. 重音テト」(116.4万回)が前週94位から24位へ70ランクアップ。また、マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』の日本公開を受け、マイケル・ジャクソン「Beat It」(106.2万回)も56位から25位へ31ランク上昇。マイケル・ジャクソンの作品はTOP100内に5作ランクインしている。



