夫婦ユニット「アンダーパス!」活動拡大 校歌制作や若手支援
夫婦ユニット「アンダーパス!」活動拡大 校歌制作や若手支援

岩手県内を拠点に活動する夫婦音楽ユニット「アンダーパス!」が活動の幅を広げている。今春開校した特別支援学校の校歌の作詞作曲を手がけ、若手アーティストの発掘も開始した。今年で結成24年目となる2人は「経験を生かし、これからも岩手の音楽シーンを盛り上げていきたい」と声をそろえる。

夫婦の出会いと結成

6月下旬、北上市の田園風景が広がる一角にある自宅には、防音が施された録音スタジオがある。マサヒロ(後藤雅弘さん、44歳)とミカ(美香さん、51歳)夫婦の歌声が織りなすハーモニーは美しく、リズムも息ぴったりだ。

2人はゴスペルグループを通じて知り合い、2003年にユニットを結成。東日本大震災で一時活動を休止したが、「かけがえのないパートナー」と感じた2人は2011年10月に結婚した。

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「みんなのうた」で注目

2005年のテレビ出演がきっかけで注目を集め、2009年にはNHKいわてみんなのうた「たらりら」を発表。盛岡城跡公園の石垣や中の橋など、盛岡市の風景を伸びやかに歌った。

「たったり るりらり たらりら」という軽快でかわいらしいサビの歌詞は、鼻歌を奏で、まちを散歩する様子を表現した。

震災では「たらりら」の替え歌を使い、沿岸や内陸市町村の見所を紹介するCDをリリース。収益計約200万円を「いわての学び希望基金」に寄付した。美香さんは2013年、地元の大槌町内の小学校4校が統合した大槌小学校(当時)の校歌の作詞も務めた。

校歌制作と若手支援

今年4月に開校した県立二戸北星支援学校(二戸市)では、ユニットとして初の校歌「北星のきらめき」の作詞・作曲を手がけた。「期待以上のものを作りたい」と、2人は教職員への聞き取りやアンケートを重ね、半年ほどかけ曲を完成させた。

「ぐんぐん育つ夢のつぼみ ゆこう どこまでもつづく大空に」という歌詞には、児童や生徒だけでなく、子どもたちを見守る保護者や地域住民の思いを、明るく柔らかいメロディーに乗せた。「歌えば歌うほど味わい深くなるのが音楽の魅力。みんなで曲を育て、たくさんの人に広がれば」と雅弘さんは語る。

2人は来年から若手アーティストを支援する取り組みを始める予定だ。「岩手から全国に羽ばたける才能を発掘したい」と雅弘さん。美香さんは「私たちができる形で、身近な幸せをみんなに届けていきたい」とほほ笑んだ。

9年ぶりのアルバム

7月には9年ぶりとなる音楽アルバムをリリースした。1曲目の「Be free」は、車で広大な県内をどこまでも進んでいく様子を歌ったポップスで、「家族みんなが一緒にいられる楽しさをイメージした」と美香さんは話す。

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