TBS系日曜劇場『VIVANT』第2シーズンで、天才ハッカーの“ブルーウォーカー”こと太田梨歩を演じる花岡すみれが、黒須駿への思いや共演で生まれた変化について語った。
東条&フィルザとの共闘で広がった太田の世界
警視庁サイバー犯罪対策課の東条翔太(濱田岳)との共演について、花岡は「濱田さんとは最初に、ハッカーという役について『ずっと一人ぼっちだったでしょう』というようなお話をしました」と述懐。太田も東条も、それぞれ一人で画面に向かって作業してきた時間が長く、共通する孤独感があると感じたという。
今回は東条とフィルザと太田の3人が同じ画面を見ながら作業する場面があり、「隣に誰かがいることで、何かが起きたら一緒に驚けるし、反応も共有できる。それが演じている私自身にとっても、すごく心強かったです」と語る。一人で画面に向かっている時は自分の中で気持ちを高めていかなければいけなかったが、3人だとお互いの反応を受けながら自然とボルテージが上がっていくといい、太田にとっても誰かと協力することで、それまで知らなかった高揚感に気づく時間だったと振り返った。
フィルザ役のGulnar Yunusovaさんについては、国内での撮影が中心だったためアゼルバイジャンについて映像や情報から想像することが多かったが、フィルザさんが現地のことをいろいろ教えてくれたと説明。「実際はこういう雰囲気なんだ」と知ることで、アゼルバイジャンという場所をより具体的に思い描けるようになったという。撮影の合間には一緒にチャイを飲んだりもしたそうで、「今作では女性の方と一緒に撮影する機会がそれほど多くなかったので、私にとってはお姉さんのような、すごく頼もしい存在でした」と語った。
黒須への思いに垣間見える太田の素顔
拉致された別班員5人の中には、太田がひそかに思いを寄せる黒須駿(松坂桃李)もいる。黒須の存在が奪還作戦に参加する上でどんな意味を持つと思うか問われると、「黒須さんを助けたいという思いは、すごく大きいと思います」と回答。ブルーウォーカー、天才ハッカーという情報だけを見るとすごく個性的でいろいろな捉え方ができる役だが、黒須に関わるエピソードでは「『大切な人を助けたい』という一途な気持ちが前に出てくる」とし、特別な能力を持つ太田だからというより、誰かを大切に思う一人の女性としての感情だと語った。
天才ハッカーとしての顔と、恋をする一人の人間としての顔の両方を演じる面白さについては、「ハッカーとして何でもできるように見える太田にも、もちろん感情があって、大切に思う人がいる。黒須さんのことになると、普段のプロフェッショナルな顔だけではなく、その内側にある気持ちがあふれてしまう」と説明。「そういうところは太田の人間らしさが出る部分だと思うので、大切にしていました」と語った。
太田梨歩を演じて広がった、俳優としての引き出し
『VIVANT』への参加はどんな経験になっているか尋ねられると、「本当に、見るもの全てが刺激的でした。撮影現場で発するセリフも、監督からいただく言葉も、セットもそうです。撮影に行くたびに何か一つを得て、少し成長したような実感を持って帰る。そんな日々でした」と回答。これまでは等身大の高校生など日常生活の中からヒントを探して役につなげられる作品に出演することが多かったが、『VIVANT』では普通に生活していたらまず経験しないような世界に飛び込み、自分が見たことのないもの、経験していないことをいかに臨場感を持って自分の体験のように表現するかという挑戦があったといい、「この先、俳優を続けていく中でもきっと生きてくる経験だと思っています」と語った。
自身は第2シーズンをいち視聴者としてどのように楽しんでいるかについては、「台本を先に読んで、撮影もしているはずなのに、放送を見ると普通に驚いています(笑)」と告白。家族と一緒にリアルタイムで見ているそうで、「『えっ、もうここで終わるの!?』『来週どうなるの!?』って、同じタイミングで盛り上がってしまって。本当に視聴者としても熱狂して見ています」と明かした。
物語も終盤へ向かう中、第20話以降の注目ポイントについては、「これまでは、それぞれの人物にいろいろな思惑があって、細かな伏線もたくさん散りばめられてきました。でもここからは、『別班員を奪還する』という大きな一つの目的に向かって、個性も境遇もまったく違う人たちが力を合わせていきます」と説明。『VIVANT』の中でもこれだけ多くの人たちが一つの目的に向かって力を集結させることはこれまであまりなかったといい、「一人一人の力が合わさった時の強さや、一体感、そこからどんどんボルテージが上がっていく高揚感を楽しんでいただけたらうれしいです」と語った。