自分を推しにする「セルフ推し活」で人生が変わる?ワダシノブ氏が語る3つの考え方
自分を推しにする「セルフ推し活」で人生が変わる?

「推し活」を始めたことで「毎日の生活に張り合いが出た」「笑顔が増えた」という声をよく聞く。推しのことを考え、魅力を語るうちに外出の機会が増え、仲間ができることも多い。同様に、自分自身を「推し」として扱う「セルフ推し活」を実践する人々も、日々の生活や性格に変化が現れるという。イラストレーター・漫画家のワダシノブ氏もその一人だ。

セルフ推し活で変わった考え方とは

ワダシノブ氏は著書『セルフ推し活BOOK 自分=推しとして過ごすアイデア36』(ワニブックス、価格1,430円、2026年6月17日時点)の中で、セルフ推し活によって変化した自身の考え方を3つのポイントにまとめて紹介している。

幸せのために徳を積む

「チケットが取れなかった」「座席がステージから遠かった」――そんな時、「あの時もっと親切にしていれば」と後悔したくないから、日々徳を積んでいる。この「徳を積む」という推し活の文化を知ってから、日常でもその考えを取り入れているという。「入ったレストランがイマイチだった」「仕事で上手くいかなかった」といった残念な場面を変えることはできないが、ダメージを減らす希望を込めて徳を積む。

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特別なことではなく、使った場所をきれいに片付ける、落とし物を目立つ場所に置く、少額の寄付をする程度。推しの幸せのために祈るだけでなく行動に移すのが推し活だ。できることを精いっぱいやった上で「あの時、もっと良いことができたかも」と後悔したくない。人生のノイズを減らすための善行である。

「推しが幸せになれるように、やれることは全部やるのがわたしの推し活。原稿料が2倍になりますように。そんな下心いっぱいで日々徳を積んでいる」とワダシノブ氏は語る。

推し(わたし)が褒められたら素直に受け取る

褒められた時、素直に受け取ることが苦手だ。「わたしごときのやっていることです。滅相もございません」と卑屈なオーラを出しそうになる。これは「出る杭は打たれる。できるだけ謙虚であれ」と言われて育ったからか、同調圧力のせいかはわからない。しかし、褒め言葉は喜んで受け取った方が、褒められた側も褒めた側も楽しいと考える。

もし推しが褒められたと仮定すると――。相手が「推し、素敵ですね!」と言えば、「そうなんですよ(褒めの受け入れ)。推し、すごく頑張っていて(努力の肯定)、本当に素敵なんです(褒めのさらなる肯定)」と答える。このように素直に受け取れるのだから、自分にも応用したい。褒められたら「ありがとう」とさらっと受け取り、後から喜びをかみしめて、もっと素敵になっていきたいと述べている。

伝わるように布教する

SNSで推しの魅力を伝えるように、自分のことも布教している。イラストレーターの仕事を始める時に宣伝のためにブログを始めたことが、今の自分につながっている。ブログを書く上で気をつけていたのは、自分を知らない人にも読みやすいように書くこと。わかりにくい言葉には説明を入れ、長い文章には箸休めになる画像を入れ、必要以上に自分を大きく見せず、自分を落として書かないことだ。

読んでもらえる工夫の一環で漫画も書き始めた。結果として、面白いと言ってくれる人が現れ、仕事をいただけるようになった。「ちゃんと布教できているんだな」と思ったという。

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推しのSNSはプロの運営だけあって、内容や画像のクオリティ、頻度など学ぶことも多い。それでも一番ときめくのは、推しの素顔が見えるラフ写真の投稿だ。それが一番推しのキャラをよく伝えるからだろう。ワダシノブ氏は「わたしも推しを見習って、布教を続けていきたい」と締めくくっている。