「やりたいことがわからない」「自信がない」は自然なこと?精神科医が語る根拠
「やりたいことがわからない」「自信がない」は自然なこと?

「やりたいことがわからない」「自信が持てない」。人生の不安から抜け出すにはどうすればいいのか。精神科医のTomy氏は、これらの悩みを抱えることは「ごく自然な状態」だと語る。その根拠と、新しい「好き」を見つける方法について詳しく解説する。

「やりたいこと」は種をまいて育てるもの

精神科医Tomy氏によれば、やりたいことはいつでも誰にでも与えられているという。10代でも80代でも、心が動くものはいつでも生まれる。今の自分に合った温度やサイズで、新しい「好き」はこれから更新されていく。だからこそ、今の悲しさが薄らいだら、何でもいいので探してみることが大切だと述べる。「本当にやりたいもの」は、種をまいて育ててはじめて得られるものだという。

自信がない自分にがっかりする必要はない

「それなりに生きてきて、仕事を続けてきているのに、まだ自分に自信が持てない」という悩みについて、Tomy氏は「これまで生きてきた分、経験も積んできたはずなのに、自信がない自分にがっかりしてしまう」という気持ちは非常に自然なものだと指摘する。その上で、「自信を持つ」「自己肯定感を高める」ことがそんなに必要なのかと疑問を投げかける。悩みの入口そのものが少しズレている可能性があるという。

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自己肯定感が高い人のイメージと現実

自己肯定感が高い人というと、「自分が好きで、自信に満ちあふれている人」を想像しがちだが、現実にはそんな人はほとんどいないとTomy氏は言う。もし「私は自己肯定感が高いです」「自分に自信があります」と言い切る人がいたら、どこか息苦しさを感じることもあるだろう。本当に自分を肯定できている人ほど、それをわざわざ意識したり言葉にしたりしないものだからだ。

本当の意味での自己肯定感の安定とは

Tomy氏が考える本当の意味で自己肯定感が安定している人とは、「今日もそれなりに楽しかったな」「やることがあって、まあ悪くない1日だったな」と、淡々と日々を過ごしている人だという。自分を好きかどうか、自信があるかどうかを点検するよりも、目の前の生活に手応えを感じている状態のほうがよほど健全だと述べる。

心理学の研究が示す精神的な安定の条件

心理学の研究では、「自信があるかどうか」そのものよりも、「日常生活に意味や没頭感があるかどうか」のほうが精神的な安定と強く関係していることが示されている。また、自尊感情(Self-esteem)を高めようと意識しすぎると、かえって自分を評価する視点が強まり、不安や抑うつが増えることがあると報告されている。Tomy氏は「自信はあとからついてくるもの」と結論づけている。

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