乃木坂46井上和、大河『豊臣兄弟!』茶々役の重圧と久保史緒里の言葉明かす
井上和、茶々役の重圧と久保の言葉を明かす

乃木坂46の井上和が、大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合ほか)で演じる茶々への思いや、共演者とのエピソードを明かした。役が決まった当時の不安や、母・市を演じる宮﨑あおいとのシーン、秀吉役の池松壮亮から受ける刺激など、撮影を通じて感じたことを語っている。

役決定当初の不安と先輩・久保史緒里からの言葉

茶々役に決まった当時について、井上は「今の自分に茶々という人物が務まるのだろうか」という不安があったと振り返る。一方で、「豊臣兄弟!」では茶々がどのように描かれるのかという期待もあり、自身が演じる意味について深く考えたという。

乃木坂46の先輩である久保史緒里が、2023年放送の大河ドラマ『どうする家康』に出演していたことも意識していた。久保の芝居や活躍を見ていた井上はプレッシャーを感じていたものの、「久保さんが乃木坂46の看板を背負いながらすばらしいお芝居を見せてくださったからこそ、私もこうしてこの場所に立たせていただけているのだと思います」と感謝を口にした。

クランクイン前には、偶然久保と会う機会があり、「大丈夫だよ、楽しんで」と声をかけられたという。井上は「大河ドラマの先輩としても、乃木坂46の先輩としても、とても心強い存在です」と語り、先輩からの言葉が支えになっていることを明かした。

茶々の人物像への変化と母・市との関係

茶々の人物像については、学校の授業で学んだ際には、気が強く芯のある人物という印象を持っていた。しかし、脚本を読み進めるうちに、その見方は変化していったという。自分の気持ちを素直に表現できない一面がありながらも、置かれた状況に真面目に向き合う人物だと感じたそうだ。

戦国時代を生きる武家の女性として背負うものと、自分自身が望む生き方。その間で悩み続ける茶々の心の動きを表現する難しさについて、井上は「自分自身の少し不器用な部分も役に生かせるのではないかと思いながら、撮影に臨みました」と説明した。

母・市との関係も、井上が演じる上で大切にしている要素の1つだ。茶々が初登場する第30回の脚本を読んだ際には、茶々をどこか強がっている少女だと感じたという。市が持つ「静かに燃える炎のような強さ」を、茶々はまだ身につけていない。そのため、強い言葉を使ってしまうのではないかと分析する。

「茶々にとって、母は絶対的な存在です。『お母さんのようになりたい』という思いは、演じる上でも強く意識しました」と井上。市との最後のシーンは自身にとっても大切な場面の1つであり、宮﨑の演技に圧倒され、自然と涙があふれたことを振り返った。茶々は母と過ごした時間や言葉を胸に、その後の人生を歩んでいく。井上自身も宮﨑とのシーンを思い返しながら、その後の茶々を演じているという。

共演者とのエピソードと現場の雰囲気

主演の仲野太賀については「本当に優しい方です。その言葉に尽きると思います」と語った。クランクイン前、NHKで偶然会った際に「もう、撮影に入られるんですか?」と声をかけられたことがうれしかったという。仲野を中心に温かな雰囲気が生まれていると感じており、「今、私ものびのびとお芝居をすることができています」と現場での様子を明かした。

また、茶々を導く秀吉役の池松壮亮については、茶々に対してどこまでも誠実な人物だと説明。茶々がなかなか心を開けずにいても、秀吉は進むべき方向をはっきりと示してくれるという。井上は「私自身も池松さんに導かれながらお芝居をしているような感覚があります」と話し、池松の真摯な姿勢や人柄が、秀吉のまっすぐさにもつながっていると感じている。