『呪術廻戦』、韓国で異例の大ヒット
日本の人気漫画『呪術廻戦』が韓国で爆発的な人気を博している。2025年3月時点で、全世界での累計発行部数が1億部を突破し、そのうち韓国での売上は500万部を超える。この数字は、韓国における日本の漫画としては異例の規模だ。
『呪術廻戦』は、2018年に『週刊少年ジャンプ』で連載を開始。呪術師と呪霊の戦いを描いたダークファンタジーで、独特の世界観と迫力あるバトルシーンが若者を中心に支持を集めている。
アニメ配信も好調、Netflixで視聴数トップ
韓国では、アニメ版もNetflixで配信され、2024年の視聴数ランキングでトップ10入りを果たした。特に10代から20代の視聴者に人気で、SNS上ではファンアートや考察が日々投稿されている。
韓国の漫画評論家キム・ミンジュン氏は「『呪術廻戦』の成功は、日本の漫画が韓国で再び大きなムーブメントを起こしている証拠だ。特に、キャラクターの深い心理描写や、従来の少年漫画とは一線を画すストーリー展開が韓国の読者の心を掴んだ」と分析する。
日本のポップカルチャー人気が再燃
このヒットを契機に、韓国では日本のアニメや漫画への関心が再び高まっている。2024年の韓国での日本アニメ関連市場規模は前年比20%増の1兆ウォン(約1100億円)に達した。
韓国政府は従来、日本文化の流入に慎重な姿勢を示してきたが、近年は規制を緩和。2023年には日本のアニメ映画の劇場公開が大幅に増加し、『劇場版 呪術廻戦 0』は韓国で興行収入100億ウォン(約11億円)を突破した。
ファンコミュニティの活発化
韓国では『呪術廻戦』のファンコミュニティも活発だ。ソウル市内の書店では、新刊発売日に長蛇の列ができることも珍しくない。また、コスプレイベントやファンミーティングも頻繁に開催され、日本の漫画文化が韓国に深く根付いていることを示している。
一方で、一部の韓国ネットユーザーからは「日本の漫画がこれほど人気になるのは複雑だ」との声も上がる。しかし、キム氏は「文化は国境を越える。『呪術廻戦』の成功は、良質なコンテンツが国や歴史を超えて愛されることを証明している」と語る。
今後の展望
『呪術廻戦』は現在も連載中で、アニメ第3期の制作も決定している。韓国での人気は今後も続くとみられ、関連グッズやゲームなど、さらなる市場拡大が期待されている。



